こんにちは!たびこふれライターの中尾です。
今日は京都市上京区にある本法寺・尊陽院(ほんぽうじ・そんよういん)を紹介します。尊陽院は素敵な御主題をいただけるということで毎月参拝していますが、令和4年に修復工事が完成した本堂の「祈りの天井画」を観るだけでもとても価値があります。
この天井画には物語があるのです。ぜひ御住職に説明を受け、実際に天井画を観ていただきたいと思います。また、尊陽院では新たに「浄財寄進」専用の御主題帳が2種類授与されるようになり、御主題に『尊陽院の物語』そして『季節の花々』の御主題が2通りいただくことができるようになりました。御住職も奥さんである尼僧もとても素敵な方です。
素敵なひとときを尊陽院で過ごしてみませんか?
本法寺
本法寺(ほんぽうじ)は、室町時代に活躍した日蓮宗僧侶、久遠成院日親上人(1407年~1488年)によって築かれた日蓮宗の本山です。
周囲には茶道総合資料館をはじめ、表千家、裏千家の関連施設があり、古都・京都の風情が広がる地区です。

本法寺の仁王門です。(2022年11月中旬撮影)

それでは境内に入りましょう。(2022年11月中旬撮影)

仁王門から入ると大きな本堂が目に入ってきます。

本堂手前には多宝塔が建っています。

本法寺尊陽院
本法寺尊陽院(ほんぽうじ・そんよういん):京都府京都市上京区本法寺前町650-3
- 拝観時間:10:00〜16:00
- 拝観料:300円
- 公式SNS:Facebook,Instagram
尊陽院は本法寺の塔頭です。山門から入りましょう。

本堂へのアプローチはこのようなコンクリートのモニュメントが左側に出迎えてくれます。

2022年に修復工事が完了し、とても広くなった尊陽院の受付。拝観や御主題の受付はこちらで行います。

今回、庭園も整備されたので、とても素敵な空間が広がります。

塔頭としては広い枯山水庭園だなと思います。この庭園も今回の修復工事で整備されました。

素敵な御主題を授与していただけるので、御主題の種類も充実しています。
※僕の場合、毎月直書きしていただいているので、御主題帳はずっと預けています。

入口の天井です。修復工事の際に見つかった絵がどこかにあります。今回の修復工事で天井をむき出しにすることにより、はじめて見つかったそうです。

アップしてじっくり見ますと...。トラ猫がいます。江戸時代の左官がいたずら心で描いたのではないかということです。

本堂内の和室です。

そして本堂内の天井画です。右が今回の修復工事で出来上がった新しい天井画(蝶々)。左は以前からある内陣の天井画(龍)です。

内陣の天井画(龍)です。

そして今回完成した新しい祈りの天井画です。

本法寺尊陽院の物語
現在の尊陽院の御住職は伊丹様御夫妻。御住職は大阪の寺院で生まれ育ち、京都には縁もゆかりもなかったのですが、不思議なご縁をいただき、尊陽院に入寺するようになったそうです。それが平成19年(2007年)桜の季節。その時は長い間、人が住んでおらず、いったいどこから手をつけて良いのか途方にくれるような古い空き寺だったそうです。しかし、御住職の奥様が初めて尊陽院に足を踏み入れ触れた時、「もう一度生きたい」という尊陽院の声が聞こえたと言います。
それから15年もの月日が流れ、尊陽院は改修工事が終わり、生まれ変わりました。
ぜひ尊陽院にお参りする時は天井画をご覧ください。