グミが大幅に伸長してキャンディ市場を牽引している。
インテージSRI+によると、キャンディの4-11月の販売金額は前年比7.9%増と伸長し、中でもグミは22.8%増となった。
話題性のある商品でZ世代を獲得していることが好調要因とみられる。
「カヌレット」(UHA味覚糖)や「水グミ」(同)が昨年ヒットしたほか、SNSで話題となり現在も品薄状態の「トローリプラネットグミ(地球グミ)」や「SAMKIMIゼリー(おにぎりグミ)」の輸入品など話題性のある商品でZ世代を中心に支持を得ている。
今後も多様な食感や味、話題性に富んだグミはキャンディ市場の成長エンジンになることが予想される。
一方、コロナ禍でマスク着用の常態化で苦戦しているチューインガムとタブレットは、ガム最大手のロッテが、噛むことの大切さやキシリトールの啓蒙活動を継続。「ミンティア」を主力とするアサヒグループ食品は新たな喫食シーンの提案を続けて需要喚起を図っている。
なおインテージSRI+によると22年4-11月菓子全体の販売金額は、下期にかけて緩やかに増加し1.1%増となった。
菓子市場について、インテージ市場アナリストの木地利光氏は「外出自粛要請の解除により、巣ごもり需要が縮小したことで数量は伸び悩み、値上げによる販売金額の伸長している」との見方を示す。

(画像=22年4-11月の菓子市場 出典:インテージSRI+、『食品新聞』より引用)
提供元・食品新聞
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