文字盤に24のタイムゾーンを配し、世界中の時刻が一発で読み取れるワールドタイム表示機構搭載の腕時計。そのパイオニアであるパテック フィリップのワールドタイマーは、ブランドの中においても特別な存在であり、パテック フィリップマニアの永遠の憧れとなっています。そんなパテック フィリップのワールドタイム最新現行モデルを一挙公開!!
機能的デザインがマニア心をくすぐるコンプリケーションウォッチの雄
ワールドタイマーが誕生したのは1930年代のこと。ジュネーブの時計師ルイ・コティエによってワールドタイム表示機構は開発されました。自国と第2時間帯の2つの時刻のみを表示するGMTウォッチとは違い、ワールドタイマーは文字盤もしくはベゼルに配した24のタイムゾーンを代表する都市名と24時間表示のインナーリングが連動することで、複数の国の時刻を同時に読み取ることが可能な腕時計でした。これは1930年代当時、欧米を中心に旅客機が普及し、人々が短時間で遠距離へと移動できるようになったことと無関係ではありません。
そして、ルイ・コティエが開発したこの画期的な機構を、いち早く商品化することに成功したのがパテック フィリップだったのです。1937年に世界初のワールドタイム「515HU」を発表。これを皮切りに基本スタイルは不変のまま、機能性や使いやすさを進化させながら、「5230P」や「5231G」といった現行モデルにいたるまで、数々の名作ワールドタイマーを世に送り出してきました。つまりパテック フィリップにとってワールドタイマーとは、歴史的に見ても同社「コンプリケーション・コレクション」における最重要モデルというわけなのです。
ワールドタイマーの魅力は、なんといってもその実用性あふれる機能性。世界中の国々の時刻がひと目でわかる機能を擁したこの時計は、旅行好きな人にはもちろん、グローバルに活躍するビジネスパーソンにもたいへん有用となります。でも、それだけではありません。通常の文字盤の外周に24時間リングと数多くの都市名を並べたデザインは、見た目もゴージャスで華やか。それが世界最高峰ブランドであるパテック フィリップの製品であるならなおさらです。さらりと腕につけておけば、周囲から注目の的となることでしょう。パイオニアブランドだけにメンズ・レディスともバリエーションも豊富に揃うので、あなたにぴったりの1本をぜひ見つけてみてください。リッチなオジサンのための究極のアガリ時計、買って後悔することはまず無いでしょう。
【パテック フィリップ ワールドタイム】の歴史

1937年:世界初のルイ・コティエ式ワールドタイマー「515 HU」

1939年:世界41の都市名を刻んだ手動式の回転ベゼルを装備した「1415 HU」

1953年発表:9時位置に第2リューズを備え、都市名入りのインナーディスクを回転操作することが可能な「2523 HU」 1937年、世界初のルイ・コティエ式ワールドタイマーとして「515 HU」が誕生。これが今に続くワールドタイマーのスタンダードとなりました。1939年に開発した「1415 HU」では世界41の都市名を刻んだ手動式の回転ベゼルを装備。タイムゾーンの変更が容易に。また、1953年発表の「2523 HU」は9時位置に第2リューズを備え、都市名入りのインナーディスクを回転操作することが可能に。1962年発表の「2597 HS」では1時間ごとの調整が可能なプッシュボタンを初搭載しました。さらに2000年には、このプッシュボタンが通常の時針と24時間リング、都市名入りディスクをすべて連動して操作できるタイプへと進化。操作性がシンプルで便利な現在のスタイルを確立しています。
【パテック フィリップ ワールドタイム】3つの魅ドコロ
1.“ワールドタイムの祖”ルイ・コティエにより開発された歴史的傑作のDNAを継承
時計師ルイ・コティエが発明したワールドタイム機構をもとに、1930年代に誕生したパテック フィリップのワールドタイマー。通常の文字盤の外周に24時間で1周するリングを配し、このリングと24タイムゾーン対応の世界主要都市名が連動して時刻を示す機構は“ルイ・コティエ式”と呼ばれ、現在世に出回る多くのワールドタイマーの原型となりました。パテック フィリップのワールドタイマーを手にすることは、いわばその歴史を手にすることになるわけです。
2.1930年代から90年以上にわたって時計好きを魅了し続ける究極のアガリ時計!
1930年代に初登場したパテック フィリップのワールドタイマーですが、その後も基本スタイルをキープしながら、90年以上にわたり機能性や使い心地を進化させて現在にいたります。その間、数多くの名作ワールドタイマーが生み出され、そのどれもが時計マニアにとって垂涎の的となっています。そんな歴史的背景からも、同社コンプリケーション・ラインの最重要モデルとなるワールドタイムを手に入れることは特別なステイタスといえるでしょう。
3.ド定番にもかかわらずしっかりと型破り、正統を知り尽くしながらも遊び心を忘れない
ワールドタイムは時計機能の中でも定番である一方、その遊び心にあふれた個性的デザインもまた魅力に。24時間表示や世界主要都市名などが数多く並ぶダイヤル意匠はともすると煩雑になりがちですが、そこはさすがパイオニアのパテック フィリップだけあって、華やかでありつつも正統派のエレガントに仕上げています。一発でそれとわかるスタイリッシュな文字盤をスーツやジャケットの袖からチラ見せするだけで、注目を集めること間違いナシです。