毒のある魚はそこそこに認知度が高いため知っている方も多いだろう。しかし、よく知っている魚で、毒がないことを知っているとしたら、うっかり手を伸ばしてしまいそうになるのではないだろうか?今回は毒がなくても気をつけるべき魚やその部位を紹介する。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター檜垣修平)
アジのゼイゴ
みなさんご存知のアジ。尾鰭から胸鰭の先端あたりまで生えているゼイゴは、外敵から身を守る役割があるそう。しかし目に見えて危険はなさそうなので、釣れたらそのまま鷲づかみしてしまいそうにもなる。
しかしこのゼイゴはかなり硬く尖っているので、生きたアジを素手で鷲づかみにすると、アジが暴れて手のひらが傷だらけになるのである。大人ならまだいいが、お子様との釣りの際は特に気をつけられた方がいいだろう。
牙のある魚たち
牙のある魚、といえばタチウオが思い浮かぶだろう。見るからにヤバそうな牙が見えるので、中々触ろうとする人も居ないだろうが、もっと危ないのはハモである。
高級料理食材で有名なハモ。ジギングや泳がせ釣り、マダイのテンヤ釣りでも釣ったことがある。なんでも食う悪食ぶりから割と出会う確率が高い。水から上げるとのたうち回るので釣れてもあまり嬉しくない人もいる。
このハモ、手を近づけようものなら、向こうから首をもたげて噛みにくる。しかも噛み付くとウツボのようにローリングして噛みちぎろうとしてくる。これが自分の指だったら、と考えるとゾッとする。物珍しさに無闇に近づかない方がいい。
その他にも牙のある魚だとサワラやムツなど結構たくさんいるので、初めての魚は間違ってもバス持ちなんてしないことだ。
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タイ類のエラ
人気ターゲットであるマダイ、クロダイ。食材としても身近な魚である。背鰭の棘の鋭さは刺されたことのある者ならよくご存知だろうし、見るからに刺さりそうなので自分から触ることもないだろう。
プロアングラーなんかがよく、エラに手を突っ込んで魚を持ち上げる写真がある。牙があったりしてバス持ちできない場合にそこを持ったりするのだが、慣れない手つきでそんなことをするとエラでスパッといかれるかもしれない。
鯛類のエラの部分は特に硬く、まるで紙で指を切った時のような傷の数倍はでかい切り傷ができるだろう。手に当たっただけでは切れないが、包丁と同じく横に動くとスパッと切れる。その後の釣りに支障が出るのは言うまでもない。
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今回は身近な魚に絞って紹介してみた。まだまだ他にも危険なことはたくさんあるので、無闇に素手で触ったり、生きている魚に手を近づけるのは気をつけた方がいい。なるべくフィッシュグリップを使って固定して、素手ではなくプライヤーを使って作業しよう。
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<檜垣修平/TSURINEWSライター>
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