学校教員のS,Hさん(31)は、身長178cmに対して体重が103kgありながら、高校までサッカーをやっていたという運動経験と、トレーニングを継続しているという理由で、前に突き出したお腹を見ても太っていないと思い込んでいた。そんな彼が「30歳」をきっかけに新しい挑戦をしたいと始めたのがボディメイクだった。2年かけて約40kg減に成功し、カッコイイ身体に変身したS,Hさんのビフォーアフターを紹介する。
「数年前に交通事故に遭ったことがきっかけでトレーニングにハマりました。体重が103kgあったころはトレーニングをしていたので『自分は太っていない、筋肉が大きいだけだ』と勘違いをしていました。しかし、ボディビルダーの選手たちの写真を見て、自分の身体を比較したときに明らかに違うことに気づきショックを受けました」
小学校から高校まではサッカー部でゴールキーパーをやっていたというS,Hさん。スポーツマンだった彼にとって自分が「太っている」という感覚はなかったのであろう。実際、このときの体型(ビフォー写真)は身長178cmに対して体重は103kgだった。
「30歳になり、何かにチャレンジしたいと考え、ボディコンテスト出場を決意しダイエットを始めました。当初は、食事制限や朝晩のHIITトレーニングなどがとてもきついと感じていました。しかし、目標に向かってトレーニングに取り組んでいる毎日は充実していました」
30歳という節目から本格的にトレーニングに打ち込み始めたS,Hさんは、『サラリーマッチョニッシー』という会社員兼フィットネス系YouTuberの男性が運営するオンラインサロンに入会した。
「自分の意識だけでは大会出場は難しいと思ったので、ニッシーさんにお願いしました。そこで大会までの道のりを指導いただくことになり、まずは自分の食事を見直して、カロリー計算を行いました。すると、これまでの食事(飲み物や間食など)でカロリーを多く摂っていたことを知りました」
普段は学校教員のS,Hさんは仕事とトレーニングの両立がとても大変だったと話す。
「仕事の関係上、資格の取得も命じられていたのでどうしても残業をしてしまうこともありました。そのときは朝一、出勤前にジムに行き、時間を調整していました。朝一は誰にも邪魔されないので、集中できます。ただ、『トレーニングができないときはできない』と割り切っていたこともあるので、メリハリが大切かと思います」
入会したオンライン先のトレーニング仲間や、SNSを通じて知り合った大会を目指す選手の人など、同じ目標を持った人たちが周りにいるということを常に感じていたことで、つらい減量も乗り越えられた。
「筋トレ用アカウントを作成し、『今日のトレーニングメニュー』をオンラインサロンメンバーと共有し、トレーニング種目のバリエーションを増やしました。特に大会を目指している人との合トレはとても勉強になり目から鱗でした。食事面で一番、効果的だと感じたのがカーボサイクルです。もともと本当によく食べるタイプだったためご褒美がないと続きませんでした。これまで何度も挫折をしてきたので、『今日は炭水化物をたくさん食べても良い』という日を設け、1週間の中に楽しみを作りました。現在はそこまでガッツリダイエット(減量)に入っていないので、嫁と愛猫とおいしいものを食べる日を一週間に1回設定して、それ以外の日は減量食という感じです」
オンラインサロンに加入してから減量と休息を繰り返し(アフター写真まで)2年が経過。身長178cmに対して103kgあった体重は64kgにまで落とし、約40kgの減量に成功した。
「トレーニングを始めてとにかく自信がつき、そして謙虚に常に向上心を持って生活できていると思います。もともと自信家ではありましたが、約40kgも減量し、大会に出場できたことによって、根拠のある自信を手に入れることができたので、悩みがなくなりました。また、ダイエットが継続できボディメイクが成功できたのは、同じ目標を持った人たちに支えられながらも切磋琢磨できたおかげなので、周りの方への感謝を忘れないように生活しています」
取材:FITNESSLOVE編集部