ヨコワも登場
11時ごろ、ミヨシのアングラーにヒット。上がってきたのはヨコワ(クロマグロ)。それも良型だったため、残念な想いを胸にリリースするアングラーを船長は写真に収めた。
すると海の神様は若いアングラーにほほえんだ。再開した1投目に即ヒット!10kgのビンチョウがすぐに戻ってきたのだ。そして、胴の女性アングラーにもヒット。手巻きで頑張る彼女に2匹目がきたのだ。
やがて、時間は刻一刻と過ぎていく。前日よく釣れた正午も過ぎていった。船長は、終日志摩沖の奥を攻めていたが、最後の流しを近場に変更しようと勝負をかけた。
白熱の8人同時ヒット
残り1時間。するとドラマがやってきた。午後1時40分の沖上がりまで20分。風は微風となり、アングラーのほとんどは諦めかけていた。
船長から「70mラインにきたよ!」と声がかかり、その瞬間だった。ミヨシのアングラー、そして右側アングラーと次々にヒット。すると私のロッドも引き込まれた。やがて8人全員にヒット。
問題はラインが立っていたため、隣のアングラーと交差し3人のラインが擦れた。私はすかさず電源コードを抜き、何とか交わし手巻きで巻き取ることに成功。早々に船長の構えるタモに収まった。ミヨシの2人は同じバッテリーから電源コードを取っていたので、手間取ったが、何とか取り込めた。
驚きは終日手巻きでシャクリきった女性アングラーだ。この最終ドラマも見事に巻き取り、サオ頭となる3匹目を取り込んでいた。結果的には、この最終のヒットで6匹上がり、本船は彼女が釣った11kgを頭に10匹となった。
桟橋に戻ると、3匹のマグロを誇らしげに持つ彼女に皆で手をたたいた。これから4月まで志摩ではトンボジギングが最高潮となる。これからトンジギを始めたいアングラーには絶好のチャンス!皆さんも挑戦してはいかがだろうか。
<週刊つりニュース中部版APC・伊藤明洋/TSURINEWS編>
出船場所:和具