今回は、奥鎌倉と言われている浄明寺エリアの「一条恵観山荘」をご紹介します。いわゆる鎌倉観光の王道的な場所からは外れますが、だからこそ、小川のせせらぎを聞きつつ鎌倉の自然を五感で感じながらの散策が叶います。鎌倉駅までの帰り路には、ドイツパンの有名店に立ち寄ります。

目次
◎一条恵観山荘
◎素敵な手作りアクセサリー店に出会う

◎一条恵観山荘

【奥鎌倉】一条恵観山荘で寛永文化に思いを馳せる。のち、ドイツパンとシャルキュトリ。
(画像=<入口看板。鎌倉駅からバスで15分ほど>、『たびこふれ』より引用)

一条恵観(いちじょうえかん)は、後陽成天皇(ごようぜいてんのう)の第九皇子として生まれ、江戸時代初期の公卿として関白・摂政を務めました。和歌をはじめ茶の湯や能楽などの文化芸能にも精通しており、1646年ごろに、その文化活動の拠点として京都の西賀茂に別荘となる茶屋「一条恵観山荘」を建立しました。

【奥鎌倉】一条恵観山荘で寛永文化に思いを馳せる。のち、ドイツパンとシャルキュトリ。
(画像=<「一条恵観山荘」入口>、『たびこふれ』より引用)

江戸時代初期の「寛永文化」は日本文化の転換期とも言われており、朝廷勢力が江戸幕府に対抗する形で、様々な文化や芸能が生まれた時期でもあります。その寛永文化を現在に伝える大変貴重な遺構となるのが「一条恵観山荘」であり、昭和34年に京都から鎌倉へ移築され、昭和39年に国指定重要文化財となりました。

【奥鎌倉】一条恵観山荘で寛永文化に思いを馳せる。のち、ドイツパンとシャルキュトリ。
(画像=<枯山水>、『たびこふれ』より引用)

一条恵観山荘が移築された浄明寺エリアは奥鎌倉と言われており、鎌倉の静けさや自然に包まれるような場所。そのような当時の面影を残した自然の中で、江戸時代の寛永文化をうかがい知ることのできる貴重な存在となっています。

【奥鎌倉】一条恵観山荘で寛永文化に思いを馳せる。のち、ドイツパンとシャルキュトリ。
(画像=<季節の花々が山荘を彩ります>、『たびこふれ』より引用)
【奥鎌倉】一条恵観山荘で寛永文化に思いを馳せる。のち、ドイツパンとシャルキュトリ。
(画像=<「つくばい」に散りばめられた紅葉もグラデーションに>、『たびこふれ』より引用)
【奥鎌倉】一条恵観山荘で寛永文化に思いを馳せる。のち、ドイツパンとシャルキュトリ。
(画像=<12月初旬でも紅葉は日当たりによって進みが遅いところもあり、長く楽しめそうです>、『たびこふれ』より引用)

こちらの山壮で訪れる人々に癒しを与えてくれるのが、季節の花々。紫陽花と紅葉が有名ですが、その他の季節でも、季節毎の花が庭園に彩を添えます。散策していると、茶室に入る前に手を清めるための手水鉢「つくばい」に色とりどりの花が生けられており、見どころの一つです。

【奥鎌倉】一条恵観山荘で寛永文化に思いを馳せる。のち、ドイツパンとシャルキュトリ。
(画像=<庭園内にはカフェスペース「かふぇ 楊梅亭(やまももてい)」も併設>、『たびこふれ』より引用)
【奥鎌倉】一条恵観山荘で寛永文化に思いを馳せる。のち、ドイツパンとシャルキュトリ。
(画像=<庭園側から見た「楊梅亭」。鎌倉の自然と相まって幻想的で厳かな佇まい>、『たびこふれ』より引用)
【奥鎌倉】一条恵観山荘で寛永文化に思いを馳せる。のち、ドイツパンとシャルキュトリ。
(画像=<和の美しさに見惚れてしまいます>、『たびこふれ』より引用)
【奥鎌倉】一条恵観山荘で寛永文化に思いを馳せる。のち、ドイツパンとシャルキュトリ。
(画像=<一条恵観山荘>、『たびこふれ』より引用)

茅葺屋根が特徴の山荘は、一条恵観自ら設計し、建物内にいても野や自然を感じることができる作りになっているとのことです。茶の湯や文化に造詣が深い恵観の美意識が体現された寛永文化の遺構を、往時に思いを馳せながら眺めることができます。建物内の見学は定期的に開催されているので、内部にもご興味がある方は公式サイトをチェックしてみてください。

一条恵観山荘

  • 住所:神奈川県鎌倉市浄明寺5-1-10
  • 開園時間:10:00~16:00
  • 入園料:大人・こども 500円(税込)※未就学児は入園できません。
  • 電話:0467-53-7900
  • 定休日:シーズンにより異なるなめ、HPをご確認ください。
  • 公式サイト:一条恵観山荘
  • アクセス:鎌倉駅東口発 京急バス4番乗り場 鎌23/24/36系統 約15分、「浄明寺」バス停より徒歩2分

◎素敵な手作りアクセサリー店に出会う

【奥鎌倉】一条恵観山荘で寛永文化に思いを馳せる。のち、ドイツパンとシャルキュトリ。
(画像=<店先の看板を発見して、お店にお邪魔しました>、『たびこふれ』より引用)

山荘を後にして鎌倉駅へ徒歩で向かおうと歩き出したら、素敵な手作りアクセサリーと雑貨のお店を発見。通ったことはある道だけれど、今まで気づかずに通り過ぎていたのかも。とても素敵な女性オーナーが手がけるアットホームでこじんまりな雰囲気が、本当に心地よいお店でした。ご自宅のガレージで営業されているので住所などは公開できませんが、一条恵観山荘を出てから道路を渡り、鎌倉方面に進むとすぐの場所にあるので、是非のぞいてみてください♪イケメンの看板犬もいます。

【奥鎌倉】一条恵観山荘で寛永文化に思いを馳せる。のち、ドイツパンとシャルキュトリ。
(画像=<オーナー手作りのビーズアクセサリーが並びます。私は、アンティークゴールドのつぶつぶピアスを購入しました>、『たびこふれ』より引用)
【奥鎌倉】一条恵観山荘で寛永文化に思いを馳せる。のち、ドイツパンとシャルキュトリ。
(画像=<デイリーに使える可愛いピアスやイヤリングが、良心的なお値段で販売>、『たびこふれ』より引用)
【奥鎌倉】一条恵観山荘で寛永文化に思いを馳せる。のち、ドイツパンとシャルキュトリ。
(画像=<セレクトされた雑貨も、可愛くて惹かれるものばかり>、『たびこふれ』より引用)