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ブンデスリーガの舞台で多くの日本人選手が活躍する中、ドイツ2部フォルトゥナ・デュッセルドルフ所属の日本代表MF田中碧(24)にはステップアップ移籍の可能性が報じられている。しかし同選手は、今夏残留を熱望。デュッセルドルフの一員として、来季にブンデスリーガでプレーすることを強く望んでいる。
田中碧は先月28日に行われたドイツ2部マクデブルグ戦でフル出場。ゴールこそ奪えなかったものの、3-2とチームの勝利に貢献。試合後のメディアインタビューでは「(チーム全体が)もっとうまくできるはずだし、自分にも同じことを求めています。ただ簡単なことではないですし、一番大事なのは勝つことです」と自己批判を展開していた。
そして自身の去就について聞かれると「マクデブルグ戦の勝利は、ブンデスリーガへの第一歩。このクラブでブンデスリーガへ行きたいんです」とコメント。自動昇格圏内の2位ハンブルガーSVから8ポイント差の6位につける中、デュッセルドルフでプレーすることへの思いを明かしている。
ドイツ紙『ビルト』は先月、同選手とデュッセルドルフの契約内容について「契約期間は2025年6月だが、今季終了後以降から適用可能な500万ユーロ(約7億1200万円)の契約解除条項が盛り込まれている」とリポート。
本人が残留を望んでいるものの、デュッセルドルフ幹部は移籍金500万ユーロ以上のオファーが届いた場合、交渉に応じる可能性があることもあわせて伝えていた。
また田中碧はカタールW杯での活躍もあり、市場価値は70万ユーロ(約9800万円)から250万ユーロ(約3億5000万円)に上昇したとのこと。デュッセルドルフの給与未払い危機が伝えられる中、英紙『デイリーメール』は「日本のトップレベルの選手の多くがブンデスリーガでプレーしている今、田中碧が日本代表のチームメイトとブンデスリーガ所属クラブで共闘する時が来たのかもしれない」と見解を示していた。