今年も待ちに待った渓流釣りが解禁する。渓流の女王アマゴやヤマメに出会える日は近い。今年もホームグラウンドである岐阜県郡上市の長良川郡上漁協管内の渓流釣りのポイントを紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・松森渉)
高鷲地区の長良川本流
郡上漁協管内は広い。上流の高鷲地区~下流の美並地区まで、探っても探り切れないほどポイントは無数にある。しかしどの地区のポイントも同時に釣れ始めることはない。釣れ始めの時期や最盛期は違う。今回紹介する高鷲地区は比較的早い時期に釣れ始める。

早い年は2月後半。平均すると3月中ごろだが、遅い時期は4月に入ってから釣れ始める。昨年は3月後半ごろだったと思う。具体的にアマゴが着いている流れは、初期は定番の大石裏の流れが遅い所。そして水温上流に伴い、徐々に速い流れにアマゴは入ってくる感じだ。エサは初期はキンパク、最盛期はヒラタとなる。
高鷲地区の高鷲大エン堤下流
長良川本流の魚止めになる大エン堤。魚影はそれほど濃くないが、型が良い印象がある。6~7月の梅雨時は、尺クラスのアマゴに出会えるチャンスもある。川が開けているので、長ザオが有利だと思う。6月以降はミミズが効果的。

天王橋近辺
高鷲の街中を流れる通称高鷲の町裏。民家のすぐ裏で釣りをするので若干恥ずかしいが魚影は意外に濃く、タイミングが合えば入れ食いも味わえる。良型のイワナもたまに出る。橋下流では成魚放流もあるが、ヒレピンもいる。
橋下流は石が大きく変化に富んでいるので、飽きがこない。橋上流は平瀬の流れだが、釣りやすく高鷲では比較的足場がいい方だ。サオは7m前後がちょうどいいと思う。釣り人が多いので魚はスレていると思っていい。
郡上谷橋
支流の切立川が橋下流で流れ込む。橋下流は釣りやすい段々瀬。魚影が濃く数釣りはできるが、型が平均小さい印象だ。橋上流は気が生い茂って釣りにくい面もあるが、たまに良型が交じる。

小淵が連続して釣り応えがある。そのまま釣り上ると天王橋にたどり着く。国道156号線から見えないので穴場かと思いきや、釣り人は意外に多い。釣れなければすぐに移動しよう。
支流切立川
切立川の下流部は開けている場所もあるが、少し上流へ行くと谷が深くなり探りにくくなる。駐車場所もほとんどないので、無理はしない方がいい。中流部に来ると民家ある。この辺りでサオを出すと良い。駐車場所も道路を走ってみれば、何カ所はすぐに見つかる。

入川口も階段が何カ所か見える所にあるので、入川しやすい。入りやすい分魚はスレ気味だが、じっくり探れば魚は応えてくれるポイントだと思う。型は良型も交じる。

渓流釣りは季節ごとに見る景色が変わる。初期は雪化粧、雪が溶ければフキノトウやタンポポが河原の土手を彩る。桜咲くころは最高のロケーションになるだろう。釣れる魚も初期はサビが入った魚体。季節が進むにつれ魚体は磨かれ、美しい魚へと変貌を遂げる。さあ渓流解禁だ。心癒やされるきれいな景色と渓流魚に会いに行こう。



<週刊つりニュース中部版APC・松森渉/TSURINEWS編>
長良川郡上漁協管内・高鷲地区