アルジェリアの宗教を知ればアルジェリアがもっと楽しくなる!?

アルジェリアの宗教はご想像できた方もいらっしゃると思いますが、イスラム教です。
近年、イスラム教というと特に日本の報道では、マイナスなイメージを持たれる方も多いのではないでしょうか。結論から言うと、そのようなイメージは一般市民とは程遠い感覚をもつ過激派のものです。
特にアルジェリア人は他の宗教も尊重する心優しい人々。地中海の太陽が生んだ明るく陽気な性格の人が多いです。知らない人同士で話が盛り上がるなんてことも日常茶飯事。
イスラム教は厳格な宗教という印象が強いですが、国によってもそのような印象は変わってきます。アルジェリアは食べ物、服装など自由度が高いです。
アルコールと豚製品は御法度な宗教ですが、レストランではお酒が飲める場所があったり、実はワイン生産国でもあります。このあたりの矛盾はアルジェリア人も暗黙の了解となっています。
ヨーロッパが近いため、その影響を受ける人も多く、ヒジャーブ(髪を隠しているスカーフ)は人それぞれ、付けたり付けなかったり。服装も自由なのでヨーロッパ人と見分けがつかなかったりもします。中には目以外すべて布を纏っている人もいますが、実は髪の毛を金髪に染めていたり、結婚式にはとっても華やかな衣装を着てたりと意外と派手好きな人だったりもします。
そして一日5回のお祈りの時間は、街中のスピーカーで呪文のような呼びかけが聞こえます。これは日本人からすると神秘的で異国感満載な瞬間になります。毎日だいたい時間は同じなので、時計がなくても時間が把握できるツールにもなります。夜中にも流れるので、最初はびっくりするかもしれませんね。
このように私たち日本人には真新しい光景が見られるのもイスラム教国家アルジェリアの醍醐味です。他人に強要したりはまったくないので、旅行者も心配いりません。
実はイスラム教の教えは私たち日本人の教訓ととても近いので、共通点を見つけるのも楽しい旅になると思いますよ。
日本人には衝撃的すぎる!イベントの数々
アルジェリアにも毎年行われるイベントがあります。これらのイベントはイスラム行事にもなりますが、日本人からするとなんとも不思議なものばかり。
ラマダン(断食月)
毎年一ヶ月間、断食月というものがあります。この期間は太陽が出ている間は食物を断つというものです。もちろん水も飲みません。
目的は身体のリセットや、食物の大切さを実感するといったことですが、日本人にとっては衝撃的な内容かもしれませんね。
このラマダン時期の夕食は、どこのお家もとっても豪華なものになります。昼間は体力を消耗しないため、あまり外に出かけたりはしませんが、夜は夕食後に街に繰り出したり、家族や友人とお話ししにいったりします。
昼間はレストランなどは閉まっていることが多く、夜に開店し夜中まで営業してるところも。ちなみにラマダン期間の夕食のみ無料のレストランがあったりします。

イード
ラマダン明けのお祭りです。
この日は新しい服を着るのが伝統です。新調した服を着て、親戚に挨拶に行きながら甘いお菓子を食べてお話ししたりします。
特に子供たちは、この日のためにラマダン中に服を買ってもらうことが何よりの楽しみです。

イード(犠牲祭)
こちらは、犠牲祭と呼ばれるイベント。この日が近づくと街には羊を目にすることが多いかもしれません。
そう、犠牲祭とはそれぞれの家庭で生きた羊一頭を購入し、そのお肉を親戚や貧しい方に配ったりしながら有難く頂くというもの。
ちょっと残酷なイメージかもしれませんが、食物をいただくとはこういうこと。ちなみに結婚が決まった際に、新婦さんのお家に羊をあげるといった伝統もあります。羊はこの国の人にとって神聖な生き物です。

特別編!サッカーの試合後には、、、。
2019年に行われたサッカーアフリカ選手権は、見事アルジェリアが勝者となりました。
試合後には街中に人が集まり、皆国旗を手にして喜びました。車はクラクションを鳴らし合い、花火や爆竹が至る所で行われていました。
地元のサッカー試合後にもこうした行動を目にすることもあります。アルジェリア人は愛国心で溢れています。
