ドライブインで休憩
走り始めて約2時間、最初の休憩地である水戸ドライブインに到着です。

広々した店内には茨城県の特産品が並んでいます。

やはり茨城、水戸といえば・・・これですね。

茨城は意外と(失礼!)農産物が豊富です。採れたて野菜や果物、そばやうどんなど麺類も品揃えが豊富でした。

今が旬の幸水梨。脇で自由に試食できるようになっていたので遠慮なく。瑞々しくて甘かったですよ。

しんこ餅という、うるち米でついたお餅だそうです。みたらし団子やきなこ餅として食べると美味しいようです。地元の味ですね。

漬物も種類が豊富。なんとなく茨城っぽくていい感じですね。

魚の加工品もいろいろあります。酒のおつまみ、ごはんのお供としてすすみそうですね。

その中で私が買った品は、どらい納豆です。うす塩味と醤油味。酒呑みにはたまりません。一袋500円(税込)です。

観光地
水戸ドライブインからバスで約45分。最初の観光地は御岩神社(おいわじんじゃ)です。

駐車場から歩いて神社へ約5分です。

御岩神社は国内屈指のパワースポット
御岩神社は188柱もの神々を祀っており、山全体が御神域になっていて、かつて宇宙飛行士が地球を見た際に御岩神社のある場所が輝き、光の柱ができていたとも言われているそうです。御岩神社の三本杉は「森の巨人たち100選」にも選ばれているそうです。

境内は高い木々が茂っており、周りよりも涼しい空間でした。奥の参集殿まで砂利道を進みます。

こちらが「森の巨人たち100選」に選ばれている三本杉です。堂々として立派でしたね。

朱色の「楼門」をくぐります。

爽やかな風がすり抜ける林の中をどんどん進みます。


こちらが御岩神社の本殿です。

復路も木洩れ陽が差す林の中を歩きます。この日はとても暑い日だったので、木陰に吹く自然の風は気持ちよかったです。なんとなくパワースポットを実感できたような気がします。何時間でもこの場所にいたい、そう思いました。

境内にも屋台のお店が出ていました。左のコーヒー屋さん、おしゃれでしたよ。

ツアーの昼食
バスに戻り、次の観光地「月待ちの滝」へ。所要時間約1時間です。今回のツアーは茨城県から栃木県まで走行距離約410kmというロングドライブです。時間を有効に使う為、お昼ごはんもお弁当でした。そのお弁当がこちら。

ダイダラボウのはまぐりめし!水戸の民話「ダイダラボウ伝説」にちなんだ弁当で包み紙にはこう書いてありました。「奈良時代の「常陸国風土記」によると、むかし、大櫛(いまの水戸市大串)に体のきわめて大きな人がいて、海辺に手をのばし、大はまぐりをほじくり出して食べ、その捨てた貝が積もって、岡となったということです。現在、国の史跡に指定されている大串貝塚がその岡だといわれています。(お弁当の万年屋(有限会社こうじや))

お弁当は竹籠に入っていて、旅ごころがくすぐられます。このお弁当、私すごく気に入りました。はまぐりが大粒で歯ごたえがしっかりして噛みごたえがあるんです。私は味付ご飯が好きで、ダシがごはんにじゅわ~っと滲みて、がんもどきも、茶色に埋まっている煮しいたけも良い味付けでした。合格!ただ量は男性には少し少ないかな。でもバス車内でも食べにくいことなく、大満足でした。ちなみにこの弁当、茨城駅弁の第一位に輝いたこともある名物弁当だそうです(ぐるたび県別駅弁人気ランキング)
滝が裏から見える?月待の滝
さて続いての観光地は「月待の滝」です。御岩神社から約1時間で到着です。

滝の裏から濡れずに見ることができる珍しい滝です。駐車場を降りてぐっと下に降りていきます。

こちらが「月待の滝」です。多くの人で賑わっていました。

滝の裏側から・・・とは岩がえぐれており、その中に入って中から滝を見られるんですね。月待の滝とはなんとも風流な名前ですね、別名「裏見の滝」とも呼ばれているそうです。

帰りは降りて来た道をまた登っていきます。結構な急角度でした。雨の日は滑りそうなので注意が必要ですね。

龍門の滝
「月待の滝」からバスで約1時間、バスは栃木県に入りました。「龍門の滝」に到着です。こちらも入口から石段で下まで降りていきます。

滝から流れる川で子どもたちが水遊びをしていました。あ~私もあの中にざぶ~んと飛び込みたい!

こちらが「龍門の滝」です。高さ20m、幅65mに渡って流れ落ちる滝で、月待の滝よりずいぶん大きなダイナミックな滝です。

滝には男釜と女釜という浸食穴があり、男釜には大蛇が住んでいたという伝説から龍門の滝と呼ばれるようになったそうです。展望台にいると水しぶきが飛んできて迫力があります。もうひとつこの滝の面白いところは滝の上を線路が通っており、列車が通るのが見えるそうです。便は少ないのでいつでも見られるわけではありませんが。
このツアーはざっくり言うと、一か所観光してバスで1時間移動し、観光してまた1時間移動して・・・というペースで、身体的にはちょうどよい感覚だったように思います。(途中居眠りタイムも入って....笑)
大谷寺・大谷磨崖仏
さて龍門の滝から1時間移動して、大谷寺(おおやじ)に到着です。大谷石(おおやいし)で有名な地域にあります。

大谷寺は日本最古の石仏「大谷観音」があります。国の特別史跡、重要文化財、名勝に指定され、坂東十九番札所でもあります。かの弘法大師が岩壁に刻んだという、平安時代の石仏。西の臼杵磨崖仏(まがいぶつ)(大分県)に対し、東の磨崖仏として知られ、美術的に優れた貴重な石仏だそうです。残念ながら石仏は写真撮影禁止なのでここ(記事)でご紹介できませんが、中国、シルクロードを感じさせるイメージがありました。

境内には京都を思わせる雅な池や弁財天もありました。

大谷寺の外には高さ27mの「平和観音」が世界平和を祈っておられました。

大谷資料館
さて、大谷寺からバスで10分の場所に本日最後の観光地「大谷資料館」があります。

「ここが今日行った中で一番面白かった~」「たくさん写真撮っちゃった!」という声が聞かれました。大谷石の採掘場跡を資料館にしたもので私の想像を遥かに超えた大きさでした。その深さは平均30mあり、最深の所は地下60mにも及び、野球場がひとつすっぽり入ってしまうくらいの大きさです。入口を入ったら石段をどんどん下っていきます。今日は滝といい、この資料館と言い、下に降りていく観光地が多いです(笑)

石採掘場跡の平均気温は年間を通じて8度前後。"天然のクーラー"や"地下の大きな冷蔵庫"という感じで、猛暑のこの日には楽園のような空間でした。

石の採掘が始められた江戸時代中期頃から機械化になる昭和34年頃までの手掘り時代の道具はツルハシと石を運ぶ時の背負子(しょいこ)くらいしかなかったそうです。80kgもある石を背負子を使い1本ずつ背負って採掘場から運び出していたそうです。今からは信じられない過酷なやり方ですね。

この広く大きい採掘場跡は映画のロケ地、コンサート、歌手のプロモーションビデオ、バレエなどで使用されているそうです。こういう空間はそんじょそこらには見当たりませんから独特の世界を表現するにはぴったりですね。(夏は涼しいし(笑))

この採掘場跡の私の印象としては、美術館のような、古代宮殿のような神秘的な空間でした。


石段を登り、再び灼熱の地上に戻ってきました。今回は適度な上り下りもあり、健康的なツアーでした。

大谷資料館の外にはこんな所もありました。

冷えたところから急に出てきたのでカメラのレンズが曇って紗がかかったようでこれはこれでありですね(笑)

こちらで本日の観光5か所(御岩神社、月待の滝、龍門の滝、大谷寺(大谷磨崖仏)、大谷資料館)すべて廻りました。帰りは宇都宮インターから乗り、新宿に着いたのは20時でした。