イタリアにも湖水地方と呼ばれる地域があるのをご存知ですか?

イタリア北部に点在する湖とその周辺地域を総称し、中でも有名なのはコモ湖ではないでしょうか。

コモ湖については情報も多く、また行ったことがある方も多いと思いますので、今回は私がコモ湖と同じくらい気に入っている湖、マッジョーレ湖についてご紹介します。

目次
マッジョーレ湖とは
ベッラ島

マッジョーレ湖とは

マッジョーレ湖は、イタリア最大の湖であるガルダ湖に次いでイタリア第2の大きさを誇る湖です。イタリア北部に位置し、西はピエモンテ州、東はロンバルディア州、北はスイスに接しています。

マッジョーレ湖の観光の拠点となるのはストレーザという湖畔の街で、ミラノから電車で約1時間ほどです。

マッジョーレ湖には、ボッロメオ諸島と呼ばれる5つの小さな島々が浮かび、その中でもベッラ島、ペスカトーリ島、マードレ島が見どころになっています。ベッラ島とマードレ島は3月下旬から10月下旬までのみ公開されているため、マッジョーレ湖に行くならその時期をおすすめします。

ベッラ島

ベッラ島はボッロメオ諸島の中で最も有名な島です。湖に宮殿が浮かんでいるような写真を見たことがある方もいるのではないでしょうか。

イタリアの湖水地方・マッジョーレ湖をご紹介
(画像=『たびこふれ』より引用)

私も最初にマッジョーレ湖を訪れたのは、このベッラ島を見たいがためだったのでした。

ベッラ島はストレーザから約400mと1番近く、船でたった10分ほど。

ベッラとはイタリア語で美しいという意味で、その名も「美しい島」であるベッラ島は名前に負けない美しさです。

この島はミラノの貴族ボッロメオ家が所有しており、島の大部分はボッロメオ家の宮殿と庭園に占められています。バロック様式の宮殿内部では、高いクーポラのある大広間の他、ナポレオンが泊まった部屋、ムッソリーニが会談に利用した部屋など豪華絢爛な部屋を見ることができます。

イタリアの湖水地方・マッジョーレ湖をご紹介
(画像=『たびこふれ』より引用)

また、この宮殿の中で特に印象的なのは地下にある「グロッタ」と呼ばれる洞窟風の部屋で、貝殻や石が敷き詰められた幻想的な空間になっています。

イタリアの湖水地方・マッジョーレ湖をご紹介
(画像=『たびこふれ』より引用)

そして庭園は10段の階段状にしつらえられた壮大なバロック庭園になっており、彫刻や噴水と花々に彩られています。白い孔雀が庭園を散歩する姿もまた優雅です。

イタリアの湖水地方・マッジョーレ湖をご紹介
(画像=『たびこふれ』より引用)