ギオルゴス・ギアクマキス 写真:Getty Images

 セルティックは日本代表MF岩田智輝(25)、DF小林友希(22)を獲得するなど、今冬の移籍ウィンドウでも日本人選手獲得を継続。ギリシャ代表FWギオルゴス・ギアクマキス(28)に浦和レッズやMLS移籍の可能性がある中、今月25日には韓国1部・水原三星から韓国代表FWオ・ヒョンギュ(21)を獲得している。ただセルティックの補強戦略に対しては、クラブOBから異論が沸き起こっている。

 セルティックは今季ここまでスコットランド1部リーグで首位を走る中、カタールW杯クロアチア代表DFヨシプ・ユラノビッチ(27)をウニオン・ベルリンへ放出。ギアクマキスについても今月中の退団が濃厚とみられている。

 するとセルティックOBのクリス・サットン氏は、シーズン中にもかかわらず主力選手の放出が相次いでいる現状を憂慮。ポッドキャスト『レコードスポーツ・セルティック』にて「セルティックはユラノビッチとギアクマキスの退団でより強くなるのだろうか?」

 「ギアクマキスはゴールだけでなく、強靭なフィジカル、ボールの持ち方も良かった。レンジャーズとの大一番での彼のプレーを見れば分かるはずだ。常にモチベーションの高い選手のように見えたし、彼の退団はセルティックにとって損失となるだろう」と、ギアクマキス放出に否定的な見解を示している。

 その上で「アンジェ・ポステコグルー監督は、移籍市場で多くの失敗をしたわけではない。ギアクマキスを手放したのには、何か理由があるはずだ」と語りつつも「リーグ戦はまだ終わっていないし、これは大きな賭けだと思う。シーズン終了まで待てなかったのだろうか?」と批判。オ・ヒョンギュの実力がギアクマキスよりも劣るとの見解も示した。

 セルティックの日本人獲得戦略に対しては、英紙『デイリーレコード』が昨年12月に「Jリーグからの選手獲得はリスキー」と警告。現地サポーターの間でも過度な日本人選手獲得に否定的な声が上がっていた。それだけにアジア人であるオ・ヒョンギュの獲得にも、否定的な意見が上がっている。