冨安健洋 写真:Getty Images

 プレミアリーグでブライトン所属MF三笘薫(25)が活躍する一方、アーセナル所属のカタールW杯日本代表DF冨安健洋(24)はスタメンでの出場機会を減らしている。そんな中、セリエA(イタリア1部)の勝ち点剥奪に遭ったユベントスが、冨安健洋の獲得を狙っているとイタリア国内で報じられている。

 イタリアメディア『カルチョメルカート』は、ユベントスの守備陣の契約状況を特集。「ユベントスが守備陣の強化を必要としていることは周知の事実」と前置きをすると、「アレックス・サンドロやフアン・クアドラードなどが今年6月に契約満了を迎える。レオナルド・ボヌッチやダニエレ・ルガーニは来年6月に契約満了だ」と来季終了後までに複数選手が退団する可能性に触れている。

 そしてユベントスがアイントラハト・フランクフルト所属DFエバン・ヌディカ(23)をリストアップしていることを伝えた上で「ユベントスはアーセナルの冨安健洋に注目している」とリポート。

 「ユベントスは冨安健洋をサイドバックとしてもセンターバックとしても使える万能選手と捉えており、獲得候補に挙げている。さらに、彼はボローニャでのプレー経験からセリエAを熟知している。このことはユベントスの彼に対する総合的な評価に無関係ではないだろう」と綴っている。

 またアーセナルにおける冨安健洋の立場について「ミケル・アルテタ監督は冨安健洋をローテーションにおける貴重な要素と考えている」と指摘しつつも、「冨安本人はプレミアリーグにかなり適応しているが、イタリアに戻るというアイデアに無関心でいることはないだろう」と予想。ユベントスが今季終了後の同選手獲得に動く可能性があると主張した。

 ユベントスは今季のセリエAで11勝5分3敗。ミランやインテルなどと上位争いを繰り広げていたが、今月20日に財務違反を理由に勝ち点15のはく奪処分に遭っている。

 なおイタリア紙『コリエレ・デッロ・スポルト』は昨年11月末、ユベントスがボルシア・メンヒェングラートバッハ所属のカタールW杯日本代表DF板倉滉(25)に関心を寄せていると報道。板倉滉に関してもセンターバックやボランチでプレー可能な点を高く評価していると伝えられていた。