強烈な突っ込みで43cm尾長登場

下げ潮に変わってから、左方向へゆっくりと潮が流れるようになった。つけエサを取られるタナが少し浅くなり、3ヒロほどのタナで先打ちしたまきエサに同調するように仕掛けを流し込んでいく。

逆光でウキが見えにくい中、仕掛けがなじんでから少し時間を置いて、ミチイトが潮に引っ張られるものとは違う動きを感じたため、サオ先で聞いてみると引ったくるようなアタリがあり、強烈な引きが襲ってきた。ラインの強度を信じてサオを締め込んで魚の引きに耐える。魚がこちら側に向きを変えたところで、慎重にラインを巻き取りながら魚との距離を詰めていく。

魚影が確認できるまで浮かせるものの、何度も強い突っ込みを受け、ラインを出しては巻き取るを繰り返しながら、ようやく魚を浮かせてタモですくうことができた。その強い引きを見せた魚は43cmの体高ある尾長だった。やはり尾長の引きは力強く格別だ。

45cm良型尾長追釣

その後、上げ潮と同様に散発的にアタリがあり、35cm前後の口太を数尾追加していると、一番左側の釣座で深田さんのサオが大きく曲がった。良型の魚らしく、何度も突っ込まれながらも魚との間合いを詰めている。磯ギワまで魚を寄せているが、浮かせては突っ込まれることを繰り返しながら、ようやくタモ入れできた。これも尾長で45cmの良型だ。

やがて潮がゆっくりと右方向へ流れるようになったが、魚の活性が低くなったのが、アタリのないまま納竿の午後3時を迎えた。3人とも良型寒グロの引きを味わい、満足いく釣果となった。

磯フカセ釣りで45cm級口太&尾長グロ(グレ)続々登場【大分・米水津】沖黒島での釣果の一部(提供:週刊つりニュース西部版APC・田野貴幸)

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<週刊つりニュース西部版APC・田野貴幸/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
沖黒島・ビロー下
渡船:若戎丸
この記事は『週刊つりニュース西部版』2023年1月20日号に掲載された記事を再編集したものになります。
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