14位:柏レイソル

戦力収支評価:D

主なOUT選手

  • DF高橋祐治(清水エスパルス:完全移籍)
  • MFドッジ(サントスFC:完全移籍)
  • DF上島拓巳(横浜F・マリノス:完全移籍)
  • FW森海渡(徳島ヴォルティス:期限付き移籍)
  • DF大南拓磨(川崎フロンターレ:完全移籍)
  • MF大谷秀和(引退)
  • DF染谷悠太(引退)

主なIN選手

  • MF仙頭啓矢(名古屋グランパス:完全移籍)
  • DFジエゴ(サガン鳥栖:完全移籍)
  • DF片山瑛一(清水エスパルス:完全移籍)
  • DF立田悠悟(清水エスパルス:完全移籍)
  • MF山田康太(モンテディオ山形:完全移籍)
  • MF高嶺朋樹(北海道コンサドーレ札幌:完全移籍)

2022シーズン開幕前の評判は芳しくなかったものの、蓋を開けてみれば7位で終えた柏レイソル。ただ、オフシーズンに入ると、想像をはるかに上回る激動を迎えた。

3バックを形成していたうちのDF高橋祐治とDF上島拓巳、右ウイングバック(WB)とセンターバック(CB)を兼務したDF大南拓磨がチームを離れ、DF陣はほぼ解体。CBに攻撃能力も求めるサガン鳥栖の左CBだったDFジエゴ、高さと強さを持つ清水エスパルスのDF立田悠悟らを獲得し素早く手当てしてみせたが、昨シーズンの44失点以下に抑えるのは容易ではないだろう。

攻撃陣での注目株は、モンテディオ山形の背番号10だったMF山田康太。ひらめきを実行に移せる技術の高さで、アクセントを加える可能性は十分だ。

サガン鳥栖 DFファン・ソッコ 写真:Getty Images

13位:サガン鳥栖

戦力収支評価:D

主なOUT選手

  • DFパク・ゴヌ(浦項スティーラーズ:復帰)
  • FW垣田裕暉(鹿島アントラーズ:復帰)
  • FW宮代大聖(川崎フロンターレ:復帰)
  • FW荒木駿太(FC町田ゼルビア:期限付き移籍)
  • DFジエゴ(柏レイソル:完全移籍)
  • MF小泉慶(FC東京:完全移籍)
  • MF福井太智(FCバイエルン・ミュンヘン:完全移籍)

主なIN選手

  • FW横山歩夢(松本山雅FC:完全移籍)
  • FW岩崎悠人(北海道コンサドーレ札幌:完全移籍)
  • DF山﨑浩介(モンテディオ山形:完全移籍)
  • MF河原創(ロアッソ熊本:完全移籍)
  • FW富樫敬真(ベガルタ仙台:完全移籍)
  • GK内山圭(藤枝MYFC:完全移籍)

依然として債務超過にあり財政再建が最優先のサガン鳥栖。2022シーズンは開幕前の予想を大きく上回り11位に入ったものの、2023シーズンに向けても主力の多くが流出することとなった。特に、FW、MF、DFそれぞれの軸が抜けたことは気がかりだ。

昨季得点を重ねたFW宮代大聖(8得点)とFW垣田裕暉(6得点)は所属元クラブへ復帰。新たな得点源候補として、昨季J2ベガルタ仙台で11得点を挙げたFW富樫敬真、J3松本山雅で同じく11得点を挙げたFW横山歩夢を獲得した。

昨季中盤を支えたMF小泉慶は、FC東京へと移籍。苦境を予感させたが、ロアッソ熊本でJ2MVP級の活躍をみせたMF河原創の釣り上げに成功。初のJ1挑戦とはなるが、ビルドアップに関してはむしろプラスとなるかもしれない。

また、3バック時の左CBや4バックのCBとして不可欠な存在となっていたDFジエゴは、柏レイソルへ移籍。モンテディオ山形でJ2屈指のCBへと成長したDF山﨑浩介を獲得したが、初のJ1となるため強度や判断スピードへの適応が求められる。

個々はわずかなスケールダウンに感じるが、J1でも通用しうる選手を数多く獲得してみせた。引き続き指揮を執る川井健太監督の、個々の能力を引き出す才能に期待がかかる。