家電量販店は実際の商品を見て、詳しい機能を店員さんに聞けたり、サイズ感をたしかめたりできて便利だ。マイボイスコム株式会社の「家電量販店に関する調査」によれば、月1回以上家電量販店に行くと答えた人はわずか16%! 家電はそう頻繁に買い替えるものではないとはいえ、家電量販店にとっては、なんともシビアな結果となった。

第2回の同調査では0.9%だった「家電量販店を利用しない」が、今回は6.5%まで上昇

家電量販店離れが進行?店舗を利用せず通販サイト購入が6割強に【マイボイスコム調べ】
(画像=そういえば、蛍光灯、電池やメモリーカードなども、わざわざ家電量販店に行かなくても買えてしまう……!(「マイボイスコム株式会社」調べ)、『オトナライフ』より引用)

家電量販店利用頻度は「2~3カ月に1回程度」「半年に1回程度」「それ以下」がボリュームゾーンとなっている。冷蔵庫やテレビ、パソコンなど、一度買ったら数年単位で買い替えない家電も多いことからすると、まずまず妥当な数字といったところか。

しかし、月1回以上利用する、という人はわずか16%ほどとなり、過去調査と比べても減少傾向にある。たしかに「最近、いつ家電量販店に行った?」と聞かれても、「いつだっけ!?」となる人も多いだろう。

さらに、興味深いのは「家電量販店をどのような目的で利用するか」という問いへの回答だ(複数回答あり)。「家電製品や関連用品を購入」が約70%、次に多いのが「家電製品の実物を見る」が利用者の約60%、「家電製品の価格を確認」が36.0%、「家電に関する情報収集」が20.9%です。つまり、“購入”する以外の目的で利用している人もかなりの数いるということになる。

とくに、男性若年層では「家電製品や関連用品を購入」が低く、「なんとなく」が高くなっている。家電量販店を週に1回以上・月に数回利用する層では、「家電製品を試す」「ひまつぶし」が高い傾向にある。ショッピングモール内にある家電量販店も多く、気軽に立ち寄りやすくなっている。最新の家電たちは見て回るだけでも楽しいが……。

また、ジワジワと増えてきているのが「利用しない」という層。第2回の調査では0.9%で超少数派だったのが、今回の調査では6.5%になっている。
これは家電量販店にとってはツラい結果だといえるだろう。

利用する家電量販店の決め手は「近さ」!? ポイントなどのお得さよりも圧倒的に支持を集める

家電量販店離れが進行?店舗を利用せず通販サイト購入が6割強に【マイボイスコム調べ】
(画像=ポイントや値引き、安さなどよりも自宅からの近さ重視、そのような人が年々増えている(「マイボイスコム株式会社」調べ)、『オトナライフ』より引用)

今回の調査で異彩を放っているといってもいいのが「直近1年間に最もよく利用した家電量販店について、その店舗をよく利用した理由は何ですか?」という問いへの回答だ(複数回答あり)。「家から近い」が利用者の59.4%、「ポイントカードなどのお得なサービスがある」が31.6%、「駐車場がある」「品揃えが豊富」「価格が安い」が2割前後となっていて、お得さよりも近さで決めるという人が他の理由を大きく引き離しての1位となった。

「家からすぐのところに家電量販店Aがあるのに、家から遠い家電量販店Bにわざわざ行く」というのは、もはや、時代遅れになりつつあるのだろうか。

利用する家電量販チェーンごとに特徴もみられた。『ビックカメラ』を主に利用する人は「駅から近い」「ポイントカードなどのお得なサービスがある」、『ヨドバシカメラ』を主に利用する人は「ポイントカードなどのお得なサービスがある」「品揃えが豊富」が利用理由の上位2位となった。

また、同調査では「家電を買うときは店頭で買う」という人が約7割いるという結果も出ている一方で、家電量販店やそれ以外の「オンラインショップや通販サイトで買う」という人も6割強に上った(複数回答あり)。

家電量販店にとって は、距離や他チェーンとの価格競争だけでなく、オンライン購入も大きなライバルになるといえそうだ。

出典元:家電量販店の利用に関するアンケート調査(第7回)【マイボイスコム】

※サムネイル画像(Image:Tooykrub / Shutterstock.com)

文・オトナライフ編集部/提供元・オトナライフ

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