筋トレ、トレーニングがブームだ。RIZAPをはじめ、さまざまなパーソナルジムも増えているし、街でよくランニングしている人を見かけるようになった。若いころだけでなく、身体が曲がり角に差しかかってきた40代こそ、筋トレをはじめるよい機会かもしれない。40代が筋トレをした方がいい理由を紹介する。

中年世代のトレーニングに対する関心は高まっている

これを読んでいる40代の中には、健康のための運動は重要だと考えていながら、筋トレなどのトレーニングは、若い人やアスリートのためのものであって、自分とは縁がないと思っている人もいるだろう。

実は、中高年世代でも、トレーニングをする人は増加している。少し古いデータにはなるが、経済産業省が平成24年に出した産業活動分析によると、フィットネスクラブ会員の40代以上の割合は、平成24年には6割を超えている。このデータに基づけばトレーニングに対する中高年の関心が高まっていると考えて、間違いないだろう。

健康に筋トレがいい4つの理由とは?

では、なぜ中年世代でトレーニングへの関心が高まっているのだろうか。最も大きな要因は、「筋トレ=身体を大きくする」というのは誤解で、筋トレにさまざまな効果があるということがわかってきたからといえる。具体的に、筋トレには、筋肥大意外に4つの効果があるとされている。

「よい姿勢」をキープできる

ひとつは、姿勢を維持するということ。中高年になると、体型もそうだが、猫背など、姿勢が悪くなる人も多い。これは、体幹の筋肉が弱ってくることに起因する。さらに、体幹が弱くなると、腰痛のリスクなども増える。体幹を鍛えることで、キレイな姿勢をキープすることが可能になるようだ。

疲れにくい身体になる

40代になって、突然、疲れやすくなったと感じることはないだろうか。実は、疲れやすさにも、筋肉が関与していると言われている。筋肉中にあるミトコンドリアが身体のエネルギーを作っているのだが、ミトコンドリアは加齢に伴う筋力低下により減少するという傾向が見られる。これが、「疲れやすい」と感じる原因となっているようだ。

筋トレをすることで、ミトコンドリアが増え、それがエネルギーを生成することで、疲れにくくなる。つまり、筋トレをすることは、疲れにくい身体を作ることにも役立つのだ。

代謝が上がり、スタイルを維持できる

さらには、スタイル維持にも、筋トレは効果的に働くことが多い。スタイル維持というと、ジョギングのような有酸素運動を思い浮かべるかもしれない。しかし、スタイル維持には、筋トレも有効なのだそう。

実際、消費カロリーの大半は、基礎代謝と呼ばれるものが占めている。この基礎代謝は、筋トレをすることで、上げることができるという調査がある。男性の代謝は、30~49歳を境に低下していくので、これを筋トレで補うことで、スタイル維持をすることができるだろう。

筋トレは脳にもいい?

40代ともなると、脳の衰えも出てくるだろう。また、筋トレは、脳にもいい影響を与えるといわれている。最近の研究によると、筋トレを行うことで、学習効果やストレス耐性があがったり、脳のエネルギー貯蔵量を増やしたりすることができるとされている。

筋トレを行う際の注意点とは?

しかし、筋トレにも注意が必要だ。筋トレは、必ずしも毎日行えばいいというわけではない。

筋肉を作るのはトレーニングだけではなく、食事や休息なども関係している。これらも含めて筋肉がつくというメカニズムになっているのだ。

また、いきなりハードなトレーニングをすると、ケガにつながることもある。始める時は、専門家の指導を仰ぎながら、徐々に負荷をあげていくのがよいだろう。

筋トレをはじめて、充実した生活を送ろう

筋トレをすることは、ただ身体を大きくするだけでなく、姿勢維持や代謝の向上、疲れにくい身体、さらには脳への好影響も期待できるなど、プラスの効果が大きい。もしあなたがまだ筋トレを始めていないなら、すぐにでも始めてみてほしい。ただ、はりきりすぎて、毎日筋トレをしたり、いきなり負荷の強い筋トレをしたりするのはリスクが高いので、まずはできるところから始めるのがよいだろう。

文・MONEY TIMES編集部
 

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