12月19日、鹿児島県肝属郡肝付町・船間漁港の沖磯へフカセ釣りに出掛けてみた。
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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版APC・新増初生)
沖磯「夫婦川」でフカセ釣り
午前6時30分、渡船の治見丸で出港。上げてもらったのは「夫婦川」という磯。早速まきエサを作る。オキアミ生2角、GMAX(3.1kg入り)1袋、制覇マダイ半袋を混ぜ合わせる。つけエサは生イキくんPROと生イキくん半ボイルとした。
まきエサを入れながら、ウキ止めイトを結ばない全層仕掛けを作る。ウキはZENSOH22レッツのLサイズを使う。
シマアジ連発を楽しむ
午前8時から釣り開始。沖に仕掛けとまきエサを遠投すると、30cm前後のシマアジが釣れる。おいしい魚なので大事にシメてクーラーへ。1投ごとにアタリはあるが、サオを立ててアワせても掛からないことが多い。掛かったとしても魚が激しく泳ぎ、足元に来てからハリ外れをして釣り上げることができない。
シマアジは口の周りに薄皮があり、つけエサを食べる時にハリがそこに掛かってしまう。暴れている時にハリが口の中で滑って薄皮に掛かり、足元に来ると魚の重さとサオの弾力が一番強い時に口切れでバラしてしまうため、取り込みの確率は30%以下だ。
釣り上げる確率を上げるには、ハリ選びが非常に重要となる。小バリだと食わせることはできるが抜けてしまい、大バリだと掛かれば取り込めるのだが食いは悪い。ハリの種類とサイズをあれこれ替えながら最適なハリが見つかった。勝負グレの8号だ。これだとシマアジ30cm前後の口にピッタリで取り込む確率が70%くらいにまでアップした。
尾長42cmも登場
沖から足元までシマアジだらけでうれしいのだがクロが釣りたくなり、それまでのナギだったA点(下図参照)から、サラシが沖に出る場所B点に釣座を構えた。ウキ下3ヒロのところにウキ止めイトを結び半遊動仕掛けにする。ウキを際攻5Bに替えてガン玉G2の5段打ち。ウキからハリまで垂直に立てて磯ギワを狙う。ハリは凄腕グレ尾長の7号とした。
サラシの払い出しの先と沖の潮目に先打ちまきエサを多めに入れ、シマアジとエサ取りを沖に出す。磯ギワのサラシの付け根で海面が上昇した時、まきエサを1杯だけ入れる。海面が下がる時に海水がまきエサを拡散しながら、真下にまきエサを引きずり込む。
小さなエサ取りは泳ぐ力が弱く、サラシに跳ね返されて中には入ってこられないが、大きなイスズミは入ることができる。そのようにして狙っていると、イスズミ3尾に尾長(オナガ)グロ1尾の割合で釣れた。
魚が掛かったら仕掛けの強度を信じ、強気にやり取りした。終わってみると、シマアジ32cmまでを32尾、尾長42cmまでを5尾釣ることができて楽しめた。
<週刊つりニュース西部版APC・新増初生/TSURINEWS編>
沖磯・夫婦川
出船場所:船間漁港