おかしくてたまらないことや馬鹿馬鹿しいことに対して用いられる表現となる「臍が茶を沸かす」。
物理的には不可能なおへそでお茶をわかせるという行為がなぜおかしいことなどに対して用いるのか、
ここではその意味はもちろんその成り立ちについて見ていきましょう。
「臍が茶を沸かす」とは

(画像=『FUNDO』より 引用)
まずは「臍が茶を沸かす」の意味について見てみましょう。
「臍が茶を沸かす」の意味
「臍が茶を沸かす」は、2つの状況に対して用いられます。
ひとつはおかしくてたまらないことで、もうひとつは馬鹿馬鹿しくて仕方ないことです。
どちらも「おかしい」という点では共通していますが、意味合いは大きく異なります。
嘲笑うというニュアンスが含まれることもあるので注意!
「臍が茶を沸かす」は、馬鹿馬鹿しいという意味でも用いられることもあり、嘲笑うニュアンスが含まれていることがあります。
そのため、特定の人物を評価する形で使用するのは避けたい表現となります。
人を小馬鹿にする表現となりかねないということですね。
「臍が茶を沸かす」の由来

(画像=『FUNDO』より 引用)
では「臍が茶を沸かす」はどのようにして成立した言葉なのかを見ていきましょう。
笑う時のお腹の様子が由来
「臍が茶を沸かす」は、笑いが止まらなくなった時の様子から来たという説があります
腹の底から大笑いしている時、おへそのあたりは大きく動きます。
その揺れるような動きが、まるで茶釜でお湯を沸かした時に茶釜の蓋が震える様子を連想させるということから来た言葉とされているのです。
「へそが西国する」「へそが入唐渡天する」と表現されることも
「臍が茶を沸かす」には、いくつかの言い換え表現があります。
例えば「へそが西国する」や「へそが入唐渡天する」などと言うこともあります。
他にも「へそが宿替えする」や「へそが笑う」「へそがくねる」などがありますが、いずれも意味は同じです。
ちなみに、現代では「臍で茶を沸かす」とという「が⇒で」が変化した表現をされることもあります。