高級時計界ではここ数年カラーダイアルが増えており、以前より格段にカラフルになった。現在はグリーンやターコイズブルーがトレンドだが、かなりビビッドな色合いとなっているものも多い。
それはそれで、トレンド感もあってファッショナブルなのだが、シーンによっては着けるのを躊躇してしまうこともあるだろう。
そこで今回は、ファッション性が高いながらも、シックな雰囲気もあって比較的に着用シーンが幅広い“グレーカラー”にフォーカス。幅広い価格帯から編集部が厳正した3モデルを紹介しよう。
ブランパン
フィフティ ファゾムス バチスカーフ コンプリートカレンダー
ブランドを代表する本格ダイバーズウオッチ“フィフティ ファゾムス”の系譜に連なりながらも、コンプリートカレンダーを備え、クラシカルなドレスウオッチの趣を与えたモデル。とは言え、300mの優れた防水性はもちろん、外装には医療用として用いられるグレード23のチタンを採用したタフな仕上がり。このケースの色合いに合わせたサンバースト仕上げのアンスラサイト文字盤を採用し、全体を上品なトーンにまとめた。
チュチマ グラスヒュッテ
パトリア グレーダイアル
ドイツ軍用時計の雄として名を馳せ、“本格実用時計ブランド”というイメージが強いチュチマ グラスヒュッテだが、実はハイエンドなドレスラインも展開している。グラスヒュッテの伝統に則った重厚な自社製キャリバー617を搭載し、スモールセコンド仕様のクラシックな趣が魅力となった“パトリア”がそれだ。多面カットされ、立体的な造形となった針やインデックスで高級感を演出する一方、適度にカジュアル感をプラスするカラーリングは、まさに昨今の高級時計のトレンド。ファッションのコーディネイトでも重くなり過ぎず、デイリーユースとしても使いやすい。
オリス
プロパイロットX キャリバー400
プロパイロットXのデザインコードを引き継ぎつつ、小振りな直径39mmに仕上げることでよりユニバーサルなスタイルを実現。オーバーホール推奨期間10年を誇る自社製ムーヴメントを搭載し、優れた耐磁性と約120時間のロングパワーリザーブを備える。精悍さが際立つグレーのほか、バリエーションとして展開されるブルー、サーモンも魅力的だ。
文◎堀内大輔(編集部)
提供元・Watch LIFE NEWS
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