ダイバーだったら1度は行ってみたい!世界最大のサンゴ礁地帯として有名なグレートバリアリーフと、世界最古の熱帯雨林という2つの世界遺産を持つオーストラリア・ケアンズ。そのケアンズ観光局が発表した2023年最新の旅行トレンドの中から、ダイビング旅行で訪れた際におさえておきたい、自然に配慮したサステナブルな取り組みを本記事ではピックアップ。
日本人は旅行時の「サステナブル」への意識が意外と低い!?
オーストラリア政府観光局の調査「Future of Global Tourism Demand(世界観光需要の将来)」(※)によると、「旅行者のサステナブルへの意識度」が調査を実施した20国の中で日本が最下位だったということがわかった。日本でも少しずつ生活の中に取り入れられてきているサステナブルな行動も、旅行時にはなぜか意識が低くなってしまっている傾向にあるようだ。
そこで、ケアンズ観光局が、上質な旅を味わいつつ自然にも配慮することができる、その名も「エコ・ラグジュアリー」な各企業の取り組みを紹介している。その中から、ダイバーがケアンズに訪れる前に知っておきたい、2社の取り組みにフォーカスした。
![海外ダイビングの最新事情とは?2023年ケアンズ旅行のキーワードは「エコ・ラグジュアリー」](https://cdn.moneytimes.jp/600/400/SVBKyyCRdbNsLtXmcvSokoSoDVKCxwnQ/15389e79-b53b-4b61-bd60-c866e85caa71.jpg)
※参照:オーストラリア政府観光局の調査「Future of Global Tourism Demand」
無意識のうちに「サステナブル」な行動に繋がる環境づくり
【ホテル】クリスタルブルック コレクション
2021年9月1日より使い捨てプラスチックの使用が原則禁止になったクイーンズランド州ケアンズの3か所で展開するホテル「クリスタルブルック・コレクション」。2018年のホテル開業時より、さまざまな面でサステナブルな経営を意識しているのが特徴だ。たとえば、ペットボトルやアメニティボトルの使用削減。客室のコーヒーメーカーに入れるカフェポッドはリサイクル可能なものを使用し、レストランの残食はコンポスト化を徹底。他にもハンガーはカーボン紙製、ルームキーは木製、もしくは、スマホにホテルのアプリを入れれば、そのスマホがルームキーにもなるという。さらに、全ホテルに無料レンタル自転車も設置されている。
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【アドベンチャーツアー会社】エクスペリエンス社
グレートバリアリーフツアー、島の日帰り旅行などのアドベンチャー体験を提供しているエクスペリエンス社では、オーストラリアの自然遺産保護に直結する保護活動を支援。その一つには、壊したサンゴの生息地を再生するプログラムがあり、リーフスターという壊れたサンゴの破片を付着させ、再生させるための生息環境を作り出すシステムを活用。グレートバリアリーフに設置した後、約18ヶ月でサンゴが地面を覆う割合が50%増加したことが確認されているという。また、船舶やオフィス内の化学洗浄剤の使用を削減し、認定された環境にやさしいクリーナーを使用するなど、徹底したサステナビリティの意識のもとに運営している。
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旅行で訪れた際に気負いせず、楽しみながら無意識のうちにサステナビリティを取り入れることができる仕組みが整っているケアンズの観光事情はいかがだっただろうか。国内外問わず、旅行を計画する際は、是非サステナブルな観点も意識してほしい。
提供元・oceanα
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