2022年12月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比で4.0%上昇しました。これは、1981年12月以来41年ぶりの高い上昇率です。

これからも、電気料金の引き上げなど物価上昇要因は増えており、日本もいよいよ他の先進国と同じようにインフレ基調に転換しつつあるようです。

インフレとは貨幣価値の下落です。インフレが続けば、預貯金や給与所得は、名目上は変わらなくても実質的に目減りしていくことになります。

物価が10%上昇すれば、100万円の資産は実質90万円になり、30万円の給料は実質27万円になるということです。

賃金の引き上げに動く企業も出てきていますが、多くの会社はインフレに応じた賃金アップができない状況です。

とすると、自分が働くのではなく、お金に働いてもらうしかありません。

資産運用のセミナーに参加する人が最近増えているのは、このような環境変化を反映しているのかもしれません。

しかし、資産を増やそうと投資を始めても、正しい方法でやらなければ、むしろ資産を減らしてしまうことになりかねません。