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韓国代表はカタールW杯ベスト16入りも、昨年12月にパウロ・ベント監督が退任。後任候補に元日本代表監督のバヒド・ハリルホジッチ氏の名前が挙がる中、かつて明治安田生命J1リーグ・ヴィッセル神戸を率いていたトルステン・フィンク氏が韓国代表指揮に意欲を見せている。
フィンク氏は2019年6月からヴィッセル神戸を指揮。2020年9月のヴィッセル神戸監督退任後は、ラトビア1部リガFCやUAE1部のアル・ナスルSCを率いていたが、昨年11月にアル・ナスルSC監督を成績不振により解任。2カ月以上にわたり無所属状態となっている。
韓国代表の次期監督候補にハリルホジッチ氏やブラジル代表前監督チッチ氏らが浮上する中、フィンク氏は今月、韓国のテレビ局『毎日放送』のインタビューにて「韓国国内クラブと対戦したことがあるので、韓国サッカーについて少しは知っている。韓国人選手の長所や改善点も分かっているし、戦い方についても明確な考えを持っている」
「(代表チームを率いるにあたり、)給料については大きな問題ではない。コーチングスタッフと一緒に韓国で生活して代表チームを率いたいんだ」と、韓国代表監督就任への思いを告白。
ただ『毎日放送』は同氏のコメントをうけて「上位候補に挙がっているマルセロ・ビエルサ氏やユルゲン・クリンスマン氏よりも、韓国での費用や生活環境の面では適している」
「ただフィンク監督が代表チームを率いたことがない。それにベント前監督のスタイルを継承できるかどうかという点も検証する必要がある」と、フィンク氏の招へいにやや懐疑的な見方を示している。
なおフィンク氏はかつて2011年10月から1年以上にわたりハンブルガーSVを指揮。カタールW杯韓国代表FWソン・フンミン(30)を指導した経験を持っている。