すかいらーくホールディングス(HD)は、2022年12月期の連結営業損益(国際会計基準)が60億円の赤字(前期は182億円の黒字)になったようだと発表した。新型コロナウイルス感染症の影響長期化やインフレによる生活防衛意識の高まりで、売上が計画を下回った。
同社は22年8月に通期決算予想を下方修正しており、期初に100億円を見込んでいた営業利益予想を5億円に引き下げていたが、そこからさらに下振れした。売上高に当たる売上収益は、8月に発表した下方修正を80億円下回り、前期比14.9%増の3040億円となったようだ。
前期に95億円の黒字だった最終損益は、65億円の赤字に転落した。8月の下方修正では、不採算店舗約100店の閉鎖に伴う減損損失の計上などから、期初予想で40億円の黒字としていた最終損益を20億円の赤字に引き下げていたが、売上低迷で減損損失の計上額が増加した。
未定として期末配当予想は無配とする。中間配当は行っていないため、年間配当も無配となる。前期の年間配当は1株当たり12円だった。同社は、「復配に向け、業績の回復にまい進する」としている。
提供元・DCSオンライン
【関連記事】
・「デジタル化と小売業の未来」#17 小売とメーカーの境目がなくなる?10年後の小売業界未来予測
・ユニクロがデジタル人材に最大年収10億円を払う理由と時代遅れのKPIが余剰在庫を量産する事実
・1000店、2000億円達成!空白の都心マーケットでまいばすけっとが成功した理由とは
・全85アカウントでスタッフが顧客と「1対1」でつながる 三越伊勢丹のSNS活用戦略とは
・キーワードは“背徳感” ベーカリー部門でもヒットの予感「ルーサーバーガー」と「マヌルパン」