創価学会と公明党を客観的に論じるというのは難しい作業である。日本最大の宗教団体だし、政界でも主要政党のひとつであるのだから、少し勉強してみようと思っても、適当な客観性の高い本もない。

創価学会SNSより

そもそも、日本では宗教についての知識は軽んじられ過ぎているものだから、もちろん、学校でも教えてくれないし、テレビ・ドラマや映画などでも新興宗教の信者は絶対にといってもいいほど登場しないのである。

「日本の政治「解体新書」:世襲・反日・宗教・利権、与野党のアキレス腱」(小学館新書)では珍しく創価学会・公明党に一章をさいているのだが、知らなかったことが多いと好評だ。

「日本一選挙に強い宗教団体」はどうなるのか…創価学会が直面している「時代の変化」という大問題難しい局面にある公明党を支えられるのか」は、その要約みたいな記事なので読んでもらえればと思うが、この記事では、そこに書いてあることの中からいくつかの点をすこし深掘りしてみよう。