フカセ釣りに使う道糸の定番といえばナイロンライン。釣り場を選ばない対応力の高さと使いやすさが魅力ですが、劣化しやすいという欠点も。そこで、今回は同ラインの巻き替えの重要性とタイミングについて解説します。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター杉本隼一)

フカセ釣りの道糸「ナイロンライン」に定期的な巻き替えが必要な理由3選

フカセ釣りの道糸

フカセ釣りの道糸といえばナイロンラインが定番です。フカセ釣り用のPEラインも選択肢の一つとして定着してきましたが、現在もナイロンラインが道糸の主流であるのは間違いありません。釣り場を選ばない対応力の高さと使いやすさはナイロンらしい特徴で、フカセ釣り用のPEラインもナイロンの特性に近づけたものが多くなっています。

必然的にナイロンラインをリールに巻く機会が多くなりますが、PEラインなど他の素材と比較して管理や新品への巻き替えタイミングが重要です。時に、繊細な仕掛け操作も要求されるフカセ釣りではラインの状態に気を配る必要があります。

フカセ釣りの道糸「ナイロンライン」に定期的な巻き替えが必要な理由3選釣果のチヌとライン(提供:TSURINEWSライター杉本隼一)

ナイロンラインの巻き替えが大切な理由

では、ナイロンラインの巻き替えが大切な理由を紹介します。

1、ナイロンは劣化しやすい

前提として覚えておきたいのがナイロンライン自体の特徴です。技術の進歩で過去のナイロンラインと比較して劣化しにくく耐久性も向上しましたが、ナイロンラインそのものの特性は変わりません。

代表的なものとして、「伸びがある」「吸水しやすい」「紫外線や塩分で少しずつ劣化が進む」といった特性が挙げられます。高品質な道糸用ナイロンも劣化が進むと本来の性能を発揮できない状態に陥ってしまう恐れがあるため、定期的な道糸の巻き替えが必要です。

2、劣化による不意のラインブレイク防止

劣化が進んだ道糸は当然強度が低下しています。せっかくヒットさせても不意に道糸からラインブレイクが起きてしまえば悔しい思いをするのは確実です。さらに、道糸が切れるとウキを損失するリスクも高まります。

フカセ釣りの道糸「ナイロンライン」に定期的な巻き替えが必要な理由3選ウキ取りパラソル(提供:TSURINEWSライター杉本隼一)

3、仕掛け操作に支障が出る

繊細な仕掛け操作が要求されるような場面で影響が大きく、本来のしなやかさが失われた状態でラインメンディングや細かい調整をしようとしてもイメージ通りの操作がしにくいことも。もちろん、仕掛け操作に悩まされる状態では実釣時のストレスも溜まります。

巻き替えのタイミング

道糸の巻き替えタイミングや目安は、明確な基準があるわけではありません。しかし、定期的な巻き替えと併せてラインの様子を確認すると判断がしやすくなります。

一定の釣行回数で巻き替える

最も確実なのが定期的に道糸を巻き替える習慣づけです。例として、5回釣行したら道糸を巻き替える…というように自分の中で交換するタイミングを決めておくと、ラインの劣化が進む前に自然と巻き替えができます。ここで注意したいのが次回の釣行まで間隔が空く場合です。保管中にいつの間にか劣化が進んでいる可能性もあるため、釣行前には必ず道糸の状態を確認します。少しでも気になる点があれば新しいものに巻き替えると安心です。

ラインの様子を見て巻き替える

実釣中に道糸の状態を確認しておくと次回の釣行までに巻き替えが必要か判断できます。ラインの巻きグセやヨレの有無、手触りのほかにも変色や色抜けの度合いも見ておきましょう。使用感が使い始めのころとかわってきたら黄信号で、何らかの違和感や変化に気がついたら巻き替えをするのが安心です。早めに交換すれば道糸の状態を常に維持しやすくなります。

フカセ釣りの道糸「ナイロンライン」に定期的な巻き替えが必要な理由3選巻きグセは交換のサイン(提供:TSURINEWSライター杉本隼一)

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<杉本隼一/TSURINEWSライター>

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