ユーチューバーの次は何だろう?
私は2世代ぐらい古い稼がないブロガーです。かつてアフリエートで稼ぐ方法がずいぶん話題になっていたのはよく覚えています。その後、SNSが席巻し、フェイスブックからインスタ、ティックトックに移っているのは年代の反映ともいえ、私が「ジャニーズ現象」と揶揄する世代ごとの層が形成されました。その中でユーチューバーに光が当たり始めたのが2013年頃からでしょうか?これは個人で動画アップをするケースとMCN(マルチチャンネルネットワーク)の仕組みを利用したものがあり、有名人の異次元数のアクセスはMCNを介しています。こうなるとアクセス数が全てなのでヒカルのようにやらせをやりました、ということも起きてしまいます。
ユーチューブは23億人に視聴されている現代のインフラともいえますが、莫大なアクセスを生み出すMCNはさほど稼げていないのも実情で代表的なUUUMの株価はかつて5000円の価値があると言われながら今は1000円以下をさまよっています。MCNが落ちぶれれば人気ユーチューバーも落ちるし、MCNが稼げなければ登録する人を切るだけの話です。MCNによる大量契約解除が聞こえてくるのはそんな背景です。つまり、人気ユーチューバーも足切りの時代ともいえます。
そもそもユーチューバーは容易く稼げるというイメージからスタートしましたが、イージーマネーなど世の中に存在しません。となればブロガーがどんどん脱落したようにユーチューバーも受難の時代に入っていくともいえます。基本は視聴者の動画に対する飽きが来ている中、ユーチューブを所有するグーグルが支払い契約を引き締め、クオリティコントロールを模索していることもあるのでしょう。では今後は何にとって代わるのでしょうか?ないものを想像するのは難しいのですが、メタバースが介在するビジネスなのかもしれません。ブロガー、ユーチューバーからは三次元的ジャンプになるのかもしれません。おじさんはついて行けません。
後記
カナダがコロナ制限を大きく撤廃しつつあります。ここBC州も今日からマスクなし。ワクチンパスポートも4月からは要らなくなります。航空機など一部はまだ制限が残りますが、解放されつつあります。その点ではコロナの感染予防を頑張り過ぎた東アジアが一番回復が遅れるという皮肉が起きているのかもしれません。それでも死者数が欧米に比べて圧倒的に少ない対応ができた日本は立派です。きっともう少しの辛抱でサクラが咲くのでしょう。
では今日はこのぐらいで。
編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2022年3月12日の記事より転載させていただきました。
文・岡本 裕明/提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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