京都にアトリエを構える、手縫いのビスポークテーラー/レザーガーメントブランド「ierib(イエリブ)」が、2月15日(水)〜2月19日(日)の期間、京都・木屋町の「COCOTO by COCO Gallery(ココト バイ ココギャラリー)」にて、通常ラインの23FW展示会とgibier leather(獣皮)をアップサイクルしたアイテムラインの受注展示を行う。

ierib23FW展示会とgibier leatherの受注展示

今回の展示会では原料調達、反毛、紡績、織布すべての生産工程を国内でおこなっているリサイクル生地を使用し、カシミアをブレンドすることで良質な肌触りを表現したラインを中心に新作を発表している。

デザイナー本人が持つイメージどおりの物を作りあげることに重きを置き、デザイン、パターン、縫製、素材加工、金属加工、撮影といった全工程をブランド内で行っている「ierib」。

デザイナーのREI氏は、幼少期より洋服の仕立てと洋裁教室を営む祖母の下で洋服に興味を持ち、またその祖母の影響により陶芸、油絵、絵画など自らの手によって作り上げることに楽しさを覚えたという。

ロンドン芸術大学の一つであるロンドン・カレッジ・オブ・ファッション大学院にて、イギリス式テーラーリングをベースとしたパターンデザインを専攻した後、イタリア・フィレンツェへと渡り、イタリアの手縫いビスポークテーラーにて本格的な修行を積んだ。

一過性の消費されるモノづくり、ファッションではなく、永く、深く愛することができるモノづくりにコアな大人のファンが多いという。

momijiとコラボレーションしたブーツも製作

また、俳優・松山ケンイチ氏が立ち上げた、自然との共生を考えるブランド「momiji(モミジ)」とのコラボレーションも行っている。

「momiji」は、俳優の松山ケンイチ氏と小雪氏夫妻が、2022年3月に獣皮をアップサイクルするために始動させたブランドである。

俳優であり、猟師という両側面の背景を持つ松山氏自身の経験を基に、年間100万頭という害獣駆除され、廃棄されている獣皮を有効活用し、価値を与えて昇華させるというコンセプトに基づいているもの。今回はmomijiレザーを楽しめるよう、ブーツを製作した。

なお、展示会中の2月18日(土)には17時~21時の間に「熱帯ワインイベント」をCOCOTO by COCO Galleryにて開く予定。興味のある方は、会場に直接行ってみるとよいだろう。

永く、深く愛することができるモノづくりを発信しつつ、「ierib」らしい現代的なエッセンスを加えた新作を間近で目にする絶好の機会になりそうだ。

「熱帯ワインイベント」実施概要
開催日:2月18日(土)17時〜21時
会場:COCOTO by COCO Gallery
所在地:京都府京都市中京区鍋屋町209-2
申し込み方法:特になし。直接会場へ



(akihiro takeji)

※イベントの予定は変更になる可能性あり。最新情報は、COCOTO Instagramで確認を