毎年12月になると、三重県・鳥羽の海が熱くなる。伊勢湾口に出てきた大型青物が爆発的な食いを見せ、フットボールのような体形のブリが狙えるようになるのだ。他にも釣り人が青物よりほしがる極太のサワラや、ベイトに着いたビッグシーバスなども交じる。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

オフショアジギングでブリ族ラッシュ【三重・山洋丸】 ハマチサイズが入れ食い

山洋丸でジギング釣行

そんな冬が最も熱い鳥羽沖へ12月13日に向かった。お世話になったのは。鳥羽市本浦から出船している山洋丸だ。この日はテレビ収録も兼ねており、釣り番組に多数出演しているメジャークラフトのヒロセマンこと、広瀬達樹さんと柴田さんが乗船した。

午前6時30分に出船し、まずは湾内のポイントから攻める。この日は冬型の気圧配置で、北西の強風が吹く天候だったが、湾内のポイントはいたって静か。水道口のポイントで開始となった。

船長の合図が出た途端、いきなり柴田さんからヒットコール。フォールで食ったようだ。上がってきたのは、誰もがうらやむサワラ。冬のサワラの身はまさにトロ。答志島ではブランド化されるほどのうまさだ。

オフショアジギングでブリ族ラッシュ【三重・山洋丸】 ハマチサイズが入れ食い山洋丸で青物ヒット(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

幸先のいいヒットに船中は盛り上がるが、後続のヒットがない。船長もこまめに移動を繰り返すが、なかなかヒットコールは聞こえてこない。

ラッシュにワラサも登場

そうこうしているうちににわかに空が暗くなり始めた。予報では所によりにわか雨だったが、その所により……に当たってしまったようだ。

オフショアジギングでブリ族ラッシュ【三重・山洋丸】 ハマチサイズが入れ食い山洋丸でハマチ猛ラッシュ(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

ポツポツ降り始めてきたが、広瀬さんも柴田さんも休まずシャクり続ける。そして数回目の移動の後、ついに戸羽船長が青物の群れを捕捉。「どうぞ!」のアナウンスとともに、ミヨシで一斉にロッドが曲がる。

そして次々宙を舞うのはハマチ。1つのジグにツインヒットもあり、船内は一気にお祭り騒ぎに突入した。広瀬さん、柴田さんももちろん怒とうの入れ食い。投入のたびに必ずといっていいほどサオが曲がる。

オフショアジギングでブリ族ラッシュ【三重・山洋丸】 ハマチサイズが入れ食い山洋丸で青物続々手中(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

船長は「ハマチの中からワラサも交じるので油断しないように」とゲキが飛ぶ。その言葉通り、ミヨシで派手なドラグ音が響いたかと思うと、見事なワラサが取り込まれた。

青物の好機を逃すな

その後もポツポツと船内では、ハマチに交じってワラサがヒットしてくる。雨は時折強く降るが、手を休めるアングラーは1人もいない。そして潮止まりが近づくにつれ、食いが徐々に収まってきた。

そして午後2時近くになって、それぞれがワラサ、ハマチを手にしてボウズはなし。ここでロッドオフとなった。広瀬さんはワラサこそ手にできなかったが、それに近いサイズはキャッチ。柴田さんは最初のサワラの他にハマチも多数仕留めていた。

オフショアジギングでブリ族ラッシュ【三重・山洋丸】 ハマチサイズが入れ食い山洋丸でハマチ連打(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

鳥羽沖の青物は年明けも続く。かつては20kgオーバーも仕留められた海だが、今でもその可能性は十分にある。まだまだ好機が続き鳥羽沖のジギング、ぜひ挑戦していただきたい。

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<週刊つりニュース中部版 編集部/TSURINEWS編>

▼この釣り船について
山洋丸
この記事は『週刊つりニュース中部版』2023年1月13日号に掲載された記事を再編集したものになります。
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