浮きグロが見られたとの情報も聞かれ始めてきたので、宮崎県内でも居着きが早い南郷大島へ様子見に出掛けてみた。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版APC・久永武史)

沖磯フカセ釣りで38cm頭に尾長クロ(グレ・メジナ)が入れ食い爆釣【宮崎】

南郷大島で寒グロ釣り

12月3日、南郷大島一帯に瀬渡しを行うかいゆう丸で南郷大島のA級ポイント群である「高岩」に上礁することとなった。最近はシケ日が多く、当日も前日までのシケの影響が強く超A級ポイントの「平瀬」などの低い瀬は波が越えているため、船長が配慮して高さがあって安全な瀬を準備してくれた。

沖磯フカセ釣りで38cm頭に尾長クロ(グレ・メジナ)が入れ食い爆釣【宮崎】ポイント図(作図:週刊つりニュース西部版APC・久永武史)

午前5時30分に栄松港から出船し、「ボーズ」などの高さのある瀬から瀬付けを開始しながら、私も難なく「高岩」へ上礁して早速準備を開始した。本来のサオ出しポイントである沖向きのポイントではサオが出せないため、仕方なく大島本島側の水道側に釣座を構えた。

沖磯フカセ釣りで38cm頭に尾長クロ(グレ・メジナ)が入れ食い爆釣【宮崎】ポイントの様子(提供:週刊つりニュース西部版APC・久永武史)

潮は良く通しており、生きたサラシも引かれ潮に引かれて悪くない感じだ。空が明るくなってきたころから足元のサラシにまきエサを効かせていくと、次第にクロの姿がチラチラ見え始めた。やや小ぶりな型だがエサ取りは少なく、さらに良い印象だ。

頃合い見計らい投入

頃合いとなってきたので仕掛けを投入してみる。8mのロングハリスに通したエイジアMPアブトラ013に、からまん棒下からハリ先までを4m取りノーガンの仕様。ハリは掛りすぎ口太4号でスタートした。

沖磯フカセ釣りで38cm頭に尾長クロ(グレ・メジナ)が入れ食い爆釣【宮崎】タックル図(作図:週刊つりニュース西部版APC・久永武史)

投入に際してはなるべく仕掛けを張らず、自然になじむようサミングせずに振り込む。そして、ウキの絶妙ななじみはすぐに実感できた。

1投目から37cmの尾長グロ登場

引かれ潮の先にある潮目に合うように、先打ちしたまきエサの上と同調するころ、4号バリとノーガン仕掛けがなじんだのを知らせるようにウキが少しだけシモって教えてくれる。

沖磯フカセ釣りで38cm頭に尾長クロ(グレ・メジナ)が入れ食い爆釣【宮崎】使用したウキ(提供:週刊つりニュース西部版APC・久永武史)

1投目から、からまん棒がスルスルと伸びると同時に、ウキも消しこまれた。小気味よい引きを楽しみながらタモに収めたのは37cmの尾長(オナガ)グロだった。やや小ぶりだが、尾長なので引きは強くて楽しめる。

30尾以上ゲットの入れ食い

それ以降は入れ食い状態になり、10時ごろまでには30~38cmの尾長が30尾以上釣れ続いたため、ライブウェルも満タンになった。楽しいのだが型が伸びそうもないので、いったん小休止して磯の掃除をして午後の釣りに備えた。

その後、納竿の午後2時まで釣り続けたが、相変わらずに30cmクラスの入れ食いは続き、そのほとんどをリリースしながら40cm超えを狙うものの、大型を釣ることは叶わなかった。最後にクロ35cm以上を選んでキープし、この日の釣りを終えた。

沖磯フカセ釣りで38cm頭に尾長クロ(グレ・メジナ)が入れ食い爆釣【宮崎】南郷でクロ入れ食い(提供:週刊つりニュース西部版APC・久永武史)

帰港後、釣研FGメンバーの日高君の釣果を聞くと、私と同様に型は出ないがかなりの入れ食いを堪能した模様。今後の水温低下とともに、たくさんの浮きグロが瀬に付き始めれば南郷のハイシーズンとなるだろう。

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<週刊つりニュース西部版APC・久永武史/TSURINEWS編>

▼この釣り船について
日南・南郷大島・「高岩」
瀬渡し:かいゆう丸
この記事は『週刊つりニュース西部版』2023年1月13日号に掲載された記事を再編集したものになります。
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