ファミリーマートは「ファミマのいちご狩り」と称して「あまおういちご」など旬のいちごを使用したスイーツ・パン・ドリンク・アイス・菓子などオリジナル商品全18種類を10日から23日までの期間限定で販売する。

 これにより買い合わせ効果を見込む。同社はカテゴリを横断して季節商品を集めた「季節を楽しむ商品フェア」に注力している。

 昨年9月に期間限定で実施した「2022年ファミマのお芋掘り」では、前年同期比150%の売上げを記録し買い合わせ点数もアップした。

ファミリーマートから全18種類のいちご商品を期間限定販売 季節楽しむ商品フェアで買い合わせ点数アップ狙う
(画像=「ふわふわケーキオムレットいちご」(税込298円)、『食品新聞』より引用)

 この買い合わせ点数のアップについて、5日発表したマーケティング本部メディア&プロモーション改革推進部プロモーショングループの大谷萌氏は「たとえばお芋のスイーツを2品発売した場合、2品ともその場で買っていただける。焼き菓子についても普段は1品買いされるものが、フェアでカテゴリ訴求することによって、食べ比べなどで楽しまれて、買い合わせ点数が増えるといった効果がみえている」と振り返る。

 「ファミマのいちご狩り」についても同様の効果を期待する。「焼き菓子は全て『あまおういちご』を使用していることから、まとめ買いして写真におさめたり食べ比べしていただけるようなラインアップになっている」と語る。

ファミリーマートから全18種類のいちご商品を期間限定販売 季節楽しむ商品フェアで買い合わせ点数アップ狙う
(画像=マーケティング本部メディア&プロモーション改革推進部プロモーショングループの大谷萌氏(右)と商品本部FF・スイーツ部スイーツグループスイーツ担当の高橋香織氏、『食品新聞』より引用)

 各社から様々ないちご商品が出される中、「商品点数で一番多く用意しているのはファミリーマートだと思っている」と胸を張る18種類のラインアップを強みにしていく。

 「過去2年のいちごフェアで人気だった商品をしっかり押さえつつ、今年は5つの新商品を用意した」という。

 新商品5品は以下の通り。

 ――「いちごのビスチョコデニッシュ」(パン)
 ――「甘酸っぱいいちご味さくさくぱんだ」(菓子)
 ――「驚きのくちどけまるでバターチョコいちご味」(菓子)
 ――「あまおうミルクティー」(ドリンク)
 ――「あいすまんじゅうあまおう苺大福」(アイス)

ファミリーマートから全18種類のいちご商品を期間限定販売 季節楽しむ商品フェアで買い合わせ点数アップ狙う
(画像=新商品の「いちごのビスチョコデニッシュ」(税込138円・写真左下)と「甘酸っぱいいちご味さくさくぱんだ」(税込128円・写真左上)、『食品新聞』より引用)

 過去のいちごフェアでの人気を受けた商品としては「ふわふわケーキオムレットいちご」と「いちごのクレープ」のスイーツ2品が挙げられる。

 このうち「ふわふわケーキオムレットいちご」は、“今だけ”“限定感”のある定番商品のフレーバー変更商品となる。

 「ふわふわケーキオムレット」シリーズの販売動向について、商品本部FF・スイーツ部スイーツグループスイーツ担当の高橋香織氏は「21年11月に発売開始して22年12月末までの累計で1490万食を突破している人気商品」と説明する。

 「いちごのクレープ」については「花束型のクレープで、いちごのムース・ダイスとホイップクリームなどをもちもち食感のクレープで包み、フレッシュいちごをのせたクレープ」と述べる。

 なお22年デザート全体の売上は前年並みとなった。

ファミリーマートから全18種類のいちご商品を期間限定販売 季節楽しむ商品フェアで買い合わせ点数アップ狙う
(画像=「いちごのクレープ」(税込313円)、『食品新聞』より引用)

提供元・食品新聞

【関連記事】
活性化するベーコン市場 パスタ人気が一役 料理利用で
「クノール」軸に下半期で勝負 提案力高めながら商品価値を提供 味の素執行役員 神谷歩氏
コーヒー飲料 PETボトルVSボトル缶 各ブランドで容器戦略の違い鮮明に
ビール類 夏行事激減で打撃も新ジャンル好調維持
納豆 底堅い“生活密着品” 健康&巣ごもりで再び浮上