登山は自然を間近に感じられるため、非常に人気が高いアウトドアです。しかし、初心者の人の中には登山の始め方が分からない、という人もいるでしょう。この記事ではそんな登山初心者の人のために登山入門に必要な持ち物や装備、山の選び方などを紹介します。
記事の目次
1.登山初心者必見!山登りの始め方を徹底解説
2.初心者の登山の始め方①山の選び方
3.初心者の登山の始め方②注意点
4.初心者の登山の始め方③持ち物(ザック)
5.初心者の登山の始め方④持ち物(水分・食料)
6.初心者の登山の始め方⑤持ち物(雨具)
7.初心者の登山の始め方⑥持ち物(電気器具)
8.初心者の登山の始め方⑦持ち物(非常用具)
9.初心者の登山の始め方⑧持ち物(小物)
10.初心者の登山の始め方⑨服装
11.登山は持ち物や装備が非常に重要
登山初心者必見!山登りの始め方を徹底解説
登山には様々な道具が必要です。服装や装備などにも注意点があり、自分の身を守るためにも非常に重要です。そんな登山の持ち物や装備、おすすめの服装など、登山入門者は必ず把握しなければならない心得や注意点について具体的に解説していきます。
初心者の登山の始め方①山の選び方
登山の始め方の基本である山の選び方やコースの選び方、心得などについて解説します。山登りの基本でもあるためしっかりと把握して自分に合っている山で安全に登山を楽しみましょう。
近い場所にある山を探そう
まずは自宅から近い場所にある山を候補にあげましょう。自宅から距離があると、移動に時間がかかってしまい、一泊や二泊して登山を行わなければなりません。宿泊となると、荷物が格段に増えてしまうため、まずは日帰りで行ける場所にある山を候補に挙げてみましょう。近い場所の山を選ぶことは始め方の基本です。
難易度が低い山を選ぼう
登山入門者の人はなるべく難易度が低い山を選びましょう。いきなり難易度が高い山に登っても登り切れないことがあるばかりか、事故に遭う危険性もあります。そのため、初めての登山の際は難易度が低い山から始めるのも登山の始め方の1つです。
コースを選ぶ
山を選んだら次はコースを選びます。コースが1つしかない山の場合はコースを選ぶ必要はありませんが、ほとんどの山にはいくつかのコースあります。同じ山でもコースが違うだけで、難易度が格段に増すこともあるのです。そのため、初心者の人はコースの情報を調べ、なるべく難易度が低いコースを選ぶ必要があります。コースの情報を得るのも山選びの始め方の1つです。
初心者の登山の始め方②注意点
ここからは初心者の人が登山を始める際の注意点を解説します。登山では必ず守らなければならない注意点があります。どれも安全に登山を行う上で必要な注意点なので必ず把握しておきましょう。
登山届の提出
登山の際の注意点の1つに登山届の提出があります。登山届はその山域を管理する警察に提出するのですが、提出する方法は郵送でもファックスでもメールでもウェブサイトでも提出が可能です。また登山届を提出することで、登山計画をより入念に練ることができます。そのため、登山届を提出してから、登山を行いましょう。登山届の提出は入門者にとっては義務ともいえるので心得ておきましょう。
防寒対策の徹底
登山の注意点の1つに防寒対策があります。地上では暑くても山に登ると気温が低いこともあります。夏場の低山では特に必要ではありませんが、2000m以上の山や春や秋に登山を行う際には必ず防寒対策が必要です。また、山の気温変化の注意点として100m登るごとに気温が約0.6度下るということを覚えておきましょう。
紫外線対策
登山の注意点の1つに紫外線対策があります。山に登ると紫外線が強くなります。場所によっては木々が生い茂り、ほとんど日が差さない場所もありますが、日向での紫外線は地上よりも強いのです。そのため、日焼け止めや帽子、サングラスなどの紫外線対策は必ず行いましょう。登山入門者は意外と忘れがちなため、覚えておきましょう。
絶対に無理はしない
無理はしないことは登山において最も重要な注意点ともいえます。必ずこまめに休憩を取りながら登山を楽しみましょう。どうしても無理なら下山することも考慮しましょう。また、入門者は早く登頂したい、下山したい、という思いから早足になってしまうことがありますが、怪我の原因にもなるため非常に危険です。まずは落ち着いて、ゆっくりと登りましょう。
初心者の登山の始め方③持ち物(ザック)
登山に必ず必要な持ち物の中にザックがあります。ザックとはリュックのことで、登山に必要な道具や装備などを持ち運ぶために必ず必要です。そんなザックの選び方や選ぶ際の注意点などを紹介します。ザック選びは登山において始め方の基本となるので、入門者の人はしっかりと把握しましょう。
初心者におすすめの選び方
初心者におすすめのザックの選び方について解説します。一言でザックといってもその種類は様々で適切なタイプを選ばなければ全く使えない、ということにもなります。そのため入門者は選び方を把握しておきましょう。
ザックの容量
ザックの選び方の1つに容量があります。容量は一般的にリットルで表記され、大きい物ほど多くの荷物が入ります。初心者の人はまず日帰り登山がメインとなるため、30Lほどのザックがおすすめです。容量はザック選びの基本中の基本なので、登山入門のためには必ず必要な知識です。
ザックのフィット感
登山中はほとんどザックを装備して行動します。そのため、疲れにくいように自分の背中にフィットしているザックを選ぶ必要があるのです。通信販売でも様々なザックが販売されていますが、おすすめの選び方はショップまで足を運んで、実際に背負ってから選ぶことです。入門者の人が初めてザックを選ぶ際は必ず実際に背負ってから選びましょう。
必要な機能
ザックはただ背負うだけの装備ですが、様々な機能が備わっています。山登り用のザックに必要な機能は安定性が増すウエストベルト、ボトルが収納できるサイドポケット、雨でも安心の雨蓋があるタイプなどです。登山を行う場所にもよりますが、これらの機能は必須です。
初心者の登山の始め方④持ち物(水分・食料)
登山の際には必ず食料や水分が必要です。たとえ、数時間の予定の登山でもトラブルが発生する可能性を考慮して必ず用意しなければなりません。そんな登山におすすめの食料や水分の目安を紹介します。
山のレベルに応じて食料の種類が違う
登山におすすめの食料を紹介します。山のレベルに応じて食料は弁当から行動食となります。弁当はサイズが大きく、傷みやすいため作ったその日に食べる必要があります。そのため、弁当は日帰り登山やトレッキングに向いています。しかし、レベルが高い山になると、弁当ではなく日持ちする上に素早く食べられる行動食が必要となります。
初心者におすすめの行動食
入門者におすすめの行動食は、カロリーメイトやソイジョイなどすぐに食べられるタイプがおすすめです。しかし、それだけでは楽しめない、という人はカップラーメンやドライフルーツ、チョコレートなどもおすすめの行動食です。また、すぐにエネルギー補給ができるゼリー飲料もおすすめです。
登山に持っていく水分の目安
実は必要な水分が求められる計算式があります。その式は(体重+荷物)×5×行動時間です。体重と荷物はkgで計算し、行動時間は時間で計算します。これで求められる答えがmlであらわされます。ちなみに水分補給のための水分は水よりもスポーツ飲料などがおすすめですが、水は調理用や傷口の洗浄などに使うため必ず用意しておきましょう。
初心者の登山の始め方⑤持ち物(雨具)
雨の日の登山は非常に危険なため、初心者は中止するべきです。しかし、山の天気は変わりやすい、ということをご存知の人も多いかと思いますが、晴れているからといって雨具が必要ない、というわけではありません。ここでは登山に必要な雨具を解説します。
レインウェア
山登りの際のレインウェアは上下が分かれているセパレートタイプが基本です。それ以外では山登りには向いていません。また、素材にも注目する必要があります。代表的な素材はゴアテックスと呼ばれる防水性と透湿性に優れている素材です。比較的高価な装備ではありますが、最低限の性能しかないタイプよりも安心性が格段に増すため、ゴアテックスのレインウェアがおすすめです。
ザックカバー
ザックカバーはザックを雨から保護するための装備ですが、実は完全防水ではありません。激しい雨の場合はザックの中まで濡れてしまう可能性もあるのです。しかし、あるのと無いのとでは全く違うため、登山の際には必ず用意しておきましょう。また、登山だけでなくハイキングやトレッキングなどのアウトドアでも使えます。
防水袋
防水袋は防水性が高い袋で、特に濡らしたくない携帯電話などの電子機器を入れておきます。種類も豊富でポーチ型やバッグ型などがあります。しかし、中には防水ではなく防滴タイプもあるため、購入の際には必ず確認してから選びましょう。
折りたたみ傘
山登り中に傘を使用するのは非常に危険ですが、平坦で歩きやすい道の場合はレインウェアよりも傘の方が使い勝手が良いこともあります。また、下山後でも雨が降っている場合はレインウェアで乗り物を利用すると、濡れてしまいます。そのため、レインウェアと傘を併用することが重要となるのです。
初心者の登山の始め方⑥持ち物(電気器具)
登山で必要になる電気器具を紹介します。山登り中は基本的に充電ができない上、荷物の量も限られているため、用意する道具は選ばなければなりません。そんな登山に必要な電気器具を紹介します。
携帯電話
山の中では携帯の電波がないのではないか、と思う人も多いのですが、実は山の中でも電波がある場所はあります。実際、遭難の届け出は遭難者からの携帯電話による届け出が最も多いといわれているのです。そのため、山登りの際には必ず携帯電話を持って行いましょう。
モバイルバッテリー
山にはコンセントなどの電気がありません。そのため、携帯電話などの充電切れに備えてモバイルバッテリーを用意しておきましょう。モバイルバッテリーはUSBケーブルで充電できるタイプならほとんどの器具を充電することができます。山登りの際にはモバイルバッテリーを必ず用意しておきましょう。
懐中電灯・ヘッドライト
山登りにおいて懐中電灯やヘッドライトは必需品です。たとえ日帰りを予定している山登りでも初心者の人は時間通りに登れず辺りが暗くなってしまうこともあります。そのため、灯りとなる懐中電灯やヘッドライトを用意しておきましょう。また、真っ暗になってしまった場合は歩くのをやめ、その場で一晩明かすことも必要だということを心得ておきましょう。
携帯ラジオ
携帯ラジオは山登り中の気象状況の把握やニュースなどもチェックできます。また、熊除けの効果も期待できます。ラジオの種類によっては手回し式や太陽光などで充電ができるタイプもあります。山登りにおいてラジオは様々な情報を把握できる道具なので必需品だということを心得ましょう。
初心者の登山の始め方⑦持ち物(非常用具)
登山では危険が付きもののため、いつトラブルが発生しても不思議ではありません。重要なことはトラブル発生時でも落ち着いて対処できるか、対応できる装備があるかということです。初心者の人は焦って冷静さを失うこともありますが、トラブルはいつ発生してもおかしくない、ということを心得ましょう。ここからはトラブル対応ができるおすすめの緊急用具について紹介します。
エマージェンシーシート
エマージェンシーシートとは非常時に身体に巻き付けることで、体温の低下を防げるシートです。また、防水防風効果もあるため、身体を雨風から保護してくれます。しかし使い方には注意が必要で、ただ単に巻き付けると結露で内側が濡れてしまい、十分な効果が得られなくなります。そのため、タオルなどを使用して結露をふき取りながら使用しましょう。
ホイッスル
緊急用のホイッスルは声が出しにくい状況でも大きな音を鳴らすことができる、非常用の道具です。遭難時に自分の場所を他の人に知らせることができるため、助かる可能性が高くなります。そのため、山登りの際には必ずホイッスルを用意しましょう。山登りの際には常に遭難の危険があるということを心得ることが必要なのです。
ファーストエイドキット
怪我や体調悪化の際に役立つ道具を入れておくファーストエイドキットは登山では必ず必要な道具の1つなので、初心者の人は心得ておきましょう。登山中は病院に行くことができません。大事故に遭遇した際は救急隊を要請する必要がありますが、転んで怪我をした、足首を捻挫した、といった小さな負傷の際はその場所で応急処置を行う必要があります。そんな時に使える道具を必ず用意しておきましょう。
初心者の登山の始め方⑧持ち物(小物)
山登りの際には様々な小物を使いますし、あれば便利な小物もあります。こういった小物類を充実させておくことで、山登りをより楽しむことができる上、安心感も増すのです。そんな山登りに使える小物類について紹介します。
コンパス
コンパスは方角を知る上で役立つ便利グッズの1つです。初心者向けの山では必要ない、と思う人もいるかもしれませんが、山登りの途中にどの方角にどのような景色があるのかがわかるため、楽しみ方を増やすこともできるのです。そのため、山登りではコンパスは必要だと心得ておきましょう。
ゴミ袋
ゴミ袋は登山では必需品ともいえます。登山中は様々なゴミができますが、山の中に捨てる場所はありません。もちろん山中にポイ捨てをするのはマナー違反です。そのため、自分が出したごみはすべて持ち帰る必要があります。そんなゴミを入れておくための袋が必ず必要なのです。
ウェットティッシュ
ウェットティッシュも登山では必需品です。登山中はバランスを崩して近くの木や枝をつかんだり、休憩場所の小石などを動かしたりと、手が汚れることもあります。また、水道なども無いため、水で洗い流すこともできません。そのため、ウェットティッシュで、手の汚れをふき取る必要があるのです。
刃物
登山中何かと便利に使える道具の1つに刃物があります。刃物は主に、ザックなどの装備の修理や簡単な調理、衣類を切って包帯として使うなど、様々な使い方ができます。しかし、刃渡りが6cm以上ある刃物は銃刀法違反に該当する可能性があるため、持ち運びの際には注意しましょう。
ファイヤースターター
ファイヤースターターは濡れていても火を起こすことができる道具です。火のつけ方にはコツが必要ですが、慣れれば数分程度で火をつけることができます。半永久的に使えることもあり、災害時でも役に立つ便利グッズの1つです。
初心者の登山の始め方⑨服装
ここからは登山の始め方の基本である服装について解説します。おすすめの服装や服を選ぶうえでの心得などを紹介するので是非参考にしてください。
基本は重ね着
登山時の服装の基本は重ね着です。重ね着のことをレイヤリングといい、難易度が高い山に登る際はこのレイヤリングが非常に重要となります。一般的に一番下に着る肌着をベースレイヤー、ベースレイヤーの外側に着る服をミドルレイヤー、最も外側に着る服をアウターレイヤーといいます。それぞれの役割にについて解説します。
ベースレイヤー
ベースレイヤーとは一番内側に着る肌着で、汗を素早く吸い取り、外側へ逃がすことで、保温性を高める効果があります。そのため、吸湿速乾性に優れている、ポリエステルなどの化繊素材がおすすめです。
ミドルレイヤー
ミドルレイヤーはベースレイヤーからの湿気を外へ逃がし、登山服内をドライに保つ役割があります。また、外気を遮断する、という効果もあり保温のために非常に重要な服装です。おすすめのミドルレイヤーはフリースや化繊素材です。
アウターレイヤー
アウターレイヤーは悪天候から体を保護する役割があります。コースの状況やその日の天候、気温などによって使用するアウターレイヤーが異なります。悪天候時にはレインウェアを着ることもありますし、逆に天候が良ければ着なくても問題ないこともあります。
初心者は普段着を活用しよう
登山初心者の人はいきなりこれらの服装をすべて揃えると、かなりの費用がかさんでしまいます。そのため、初心者の人は普段着で代用しましょう。もちろん、レベルが高いコースや山に登る際は普段着では命取りとなることもあるため、控えるべきですが、初心者向けの山なら普段着でも問題ありません。
夏の登山におすすめの服装
夏の登山におすすめの服装について紹介します。また初心者向けの1000m以下の山に登ると仮定して説明します。この場合の服装は地上とほとんど気温が変わらないため、半そでのTシャツでも問題ありませんが、Tシャツの下に接触冷感のアンダーウエアを着用しておきましょう。極力肌の露出を防ぐことで虫刺されや日焼けなどのトラブルを予防できます。
春秋の登山におすすめの服装
春や秋の登山は夏の登山と比較すると、気温が低くなります。そのため、レイヤリングが必要です。前記で紹介したような機能を持つ服装で登山を行う必要があります。また、ベースレイヤーやミドルレイヤーの着替えも用意しておきましょう。
登山は持ち物や装備が非常に重要
登山は初心者、上級者関係なく、必要最低限の装備や持ち物をそろえる必要があります。それと同時に余計な荷物は少しでも減らすべきです。そのため、何が必要で何が必要じゃないのかしっかりと心得ておく必要があります。また、初心者の人は山やコースの選び方にも注意しなければなりません。どの山のどのコースが登りやすいのかしっかりと心得たうえで登山を行いましょう。
文・海龍/提供元・暮らし~の
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