東芝データが、電子レシートサービス「スマートレシート」の会員約100万人のレシートデータを調査したところによると、全国のスーパーの2022年12月の1店舗1日当たりの平均客単価(購入金額)は2838円(12月26日現在)で、前月に比べて約8.8%、金額にして230円増加した。

 買上点数は約0.5%の微増だったが、値上げなどで1品単価が8.3%(18円)上昇したことが大きい。前年同月との比較では、1品単価は約4.8%(10円)の上昇だった。

 スマートレシートは、通常は紙で提供される購入明細レシートを電子データとして管理、提供するサービス。会員は、スマートフォンアプリからいつでも購入明細を確認できる。感染症拡大による非接触ニーズの高まりなどから、過去2年で会員数は急増、22年10月に100万人を突破した。

 食品スーパーのほかドラッグストア、コンビニエンスストア、100円ショップなど利用可能な店舗は1万2000店(22年10月時点)を超えている。導入店舗では、紙レシートの発行コストや環境負荷を低減することができる。また、購買傾向に合わせてクーポンを発行したり、企業単位で利用可能なスタンプカードを表示したりする機能もある。

提供元・DCSオンライン

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