1月6日、小型月面ローバーYAOKIを開発するダイモンは、月面着陸船を開発するIntuitive Machinesと月輸送に関する契約を締結したことを発表しました。

月面探査車YAOKIを開発するダイモン、月輸送企業Intuitive Machinesと契約。23年後半に月面へ。OEM事業も開始【宇宙ビジネスニュース】
(画像=Credit : Intuitive Machines/ダイモン、『宙畑』より引用)

Intuitive Machinesは、NASAの商業月面輸送サービス(CLPS)に採択されました。月面着陸船「Nova-C」の初打ち上げ(Mission1)は2023年第一四半期に予定されています。

ダイモンのYAOKIは、2023年後半に予定されているNova-Cの2回目の打ち上げ(Mission2)で月の南極付近へ輸送されます。月面着陸後YAOKIは、地球からのリモート操作による月面走行および月表面の接写画像データの獲得など、超小型ロボットによる月面運用を実施します。

ダイモンは、同じくCLPSに採択されているAstrobotic Technologyの月面着陸船「Peregrine」にYAOKIを搭載する契約を結んでいます。当初は2023年前半に打ち上げが予定されている着陸船に搭載する予定でしたが、同社の次回以降のミッションへとスライドすることを発表しました。

さらに、ダイモンはYAOKI自体をOEM提供し、顧客となる企業自らが月面探査を実施できるサービスを新たに開始するといいます。

着陸船開発企業による月面輸送サービスが本格的に始まることで、月面ビジネスが広がりを見せていきそうです。

提供元・宙畑

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