筋トレに目覚める理由は人それぞれ。男性で特に多いのがアメリカンヒーローに憧れたことや、異性にモテたいからなどなど、それ以外にも様々あるが……。ここではアメリカンバイクやアメ車が似合う男を目指し筋トレに目覚めた全国区のメンズフィジーク選手である、ワイドなスケール感と筋肉の密度感、仕上がりに強さを感じる増原駿選手を紹介する。
増原選手がトレーニングを始めた理由は二つあり、➀アメリカンバイクやアメ車が好きで、それに乗るためにかっこいい身体になりたいと思ったこと。②昔から身長が低く、身体が小さかったので少しでも身体大きく見せたかったから。ということであるという。今から約6年前に地元のスポーツクラブに通い始めた。
そんな増原選手は昨年のJBBF主催大会である『スポルテックカップ2022』メンズフィジークで準優勝、オールジャパンフィットネスチャンピオンシップスの172㎝以下級で4位に入賞するなど、レベルの高い身体、闘いを演じてきた。
「現在のトレーニングは胸→背中→肩→腕、胸→脚の順で、オフは疲労が溜まっていると感じたら適当なタイミングで取るようにしています。胸と背中は35セット、肩と腕は40セット、脚は30セット行っています」
また、増原選手のトレーニングへのこだわりは、「前回のトレーニングより1kgでも重く1回でも回数をこなすこと」や「重量を持つ種目、最大収縮とストレッチの種目をどの部位でも行うこと」だという。
今では数あるボディビル・フィットネス競技カテゴリーだが、なぜメンズフィジークを選んだか聞くと。
「好きかどうかというより、自分の身体を客観的に見て勝てる見込みがあると思いメンズフィジークを選びました。評価基準においては毎年トレンドが変わるため分からないところもありますが、細いウエストからの広がりのある背中と腕に対して大きい肩、綺麗に割れて密度のあるミッドセクションがある選手が評価されると思います」
「大前提として骨格的なギフト(広い肩幅や小顔細いウエストなど)がある方が有利です。また、力感のない落ち着いたポージングをとれる選手が評価されると思います。加えて、どこかが飛び抜けて大きい部位がなくバランスが整ってることも大事な点に感じます」
と、自身のメンズフィジークに対する観点をしっかりと語ってくれた。
増原選手は筋肉量も申し分なく、ボディビル選手のような身体つきにも見えるが、他カテゴリーへの挑戦については――。
「上半身に対して下半身の筋量が追いついてきたら、クラシックフィジークやボディビルにも挑戦したいと思っています。しかし、まだ全国で勝てる見込みはないため先になりそうです」
最後に2023について、大きな目標を教えてくれた。
「JBBF主催大会での優勝、また、世界選手権の出場を目標にしています。そしてメンズフィジークでの世界選手権優勝を目指しています」