カセットコンロは、アウトドア調理を快適にしてくれるアイテムです。しかし、使える調理器具に制限があったり、風に弱かったりするなどの弱点があります。この記事では、そんなカセットコンロの弱点を解消したイワタニ「カセットフータフまる」を実際に使って感じたおすすめポイントや注意点をご紹介。キャンプや車中泊に最適なカセットコンロを探している人は、参考にしてみてください。
「タフまる」5つのおすすめポイント!
1:風に強い

アウトドアでカセットコンロを使うと、風で消えてしまうことがよくあります。以前、家庭用カセットコンロをキャンプに持ち出して、使えなかった経験が私にもありました。
しかし「カセットフータフまる」は、風が強く吹くような状況でも消えることはほとんどありません。火力は弱くなってしまいましたが、問題なく調理や湯沸かしに使えました。
2:持ち運びに便利なケース付き

「タフまる」には、本体をぴったりと収めておける収納ケースが付属しています。そのため、ラゲッジスペースに立てて収納しておけますし、家でも隙間などに保管可能です。
また、ハンドルが付いており持ち運びやすいのもポイント。ダブルロック機能も付いており、携行中に蓋が開いてしまうこともありません。
3:安定感がある

携行性に優れたコンパクトバーナーと異なり、しっかりとした安定感があります。コンパクトバーナーは、どうしても大きめの調理器具を置くと不安定になってしまいがちです。
「タフまる」は、大きな五徳となっており、大きな鍋での調理にも対応しています。車中泊で鍋料理をしましたが、ずれたり滑ったりすることもありませんでした。
4:耐荷重20kg

「タフまる」は耐荷重20kgとなっており、公式でも「ダッチオーブンに対応している」と公表されています。
一般的なカセットコンロでは、重みに耐えられないことはもちろんですが、輻射熱の影響があるため、ダッチオーブンやスキレットは使用禁止とされていることがほとんどです。
しかし「タフまる」では、ダッチオーブンはもちろん、水をたくさん使うスープや鍋料理も安心して調理できます。
5:CB缶を入れたまま携行できる

「タフまる」は使わないときでも、ボンベ設置箇所にCB缶を逆さまにして収納できます。いつもキャンプでは予備を含めて2本以上のガスボンベを持って行きますが、1本を本体に収納しておけるため、省スペース化につながるでしょう。
3つの注意点と対策
1:冬には火力が弱まる

「タフまる」に限った話ではありませんが、冬には気温の影響から火力が弱まりがちです。一般的なCB缶は気温が5℃を下回ると気化しにくくなり、氷点下以下になると使用できません。
対策
寒冷地でも使用できるものを用意したり、ガスボンベを利用する直前まで常温の場所に保管しておいたりするなどが対策として挙げられます。
2:五徳が滑りやすい

調理器具と「タフまる」の相性によっては、滑ってしまうことがあります。これは五徳の形状と素材が理由です。
タフまるの五徳は外側から内側に向けて低くなっているため、調理器具によっては点で支えることになってしまいます。また、五徳はホーローで仕上げられているため、滑りやすい傾向です。
対策
調理器具をそのまま五徳に載せるのではなく、焼き網や五徳を間に敷くことによって安定させられます。軽い調理器具を使う場合や、相性がよくなかったときに備えて22cm四方の焼き網を備えておくとよいでしょう。
3:ガスの消費量が多い

「タフまる」の最大火力は3.3kwです。カセットコンロの中では強い火力を誇ります。そのため、早くお湯を沸かしたり調理できたりとメリットが豊富です。
しかし、その分ガスの消費量が多くなります。実際にデイキャンプで使ってみましたが、使用後のガス缶がいつもより残量が少なくなっていました。
対策
デイキャンプでも、スペアボンベを1本は持っていくようにしましょう。宿泊時は日数に応じて余裕を持ってスペアを準備しておくと安心です。