1951年、グラスヒュッテの主だった時計メーカーが合併し、旧東ドイツの国営企業“グラスヒュッテ・ウーレンベトリーブ(GUB)”が設立された。このGUBこそ、現グラスヒュッテ・オリジナルの前身だ。今日あるグラスヒュッテ・オリジナルは、いわば、同地で時計産業が興った1845年以降、培われてきた時計製造技術や伝統を継承する、直系のグラスヒュッテメーカーなのである。同社が“95%”という極めて高い自社製造比率を実現しているのも、実はこうした背景があるからにほかならない。

そんなGUB時代に作られたグラスヒュッテ初となるダイバーズウオッチ“Spezimatic Typ RP TS200”からインスピレーションを得て、2019年に発表されたのが“SeaQ(シーキュー)”である。優れた機能性と信頼性を備えたプロユースでありつつ、グラスヒュッテ・オリジナルが追求する“時代を超えた美しさ”を兼ね備えたこのモデルは、一躍人気を博し、その後、ゴールドやバイカラー仕様も登場。いまやブランドを象徴するモデルのひとつになっている。

グラスヒュッテ・オリジナルの新たな核である“SeaQ”初となるクロノグラフモデル
(画像=『Watch LIFE NEWS』より 引用)

GUBは1960年代半ばに新しい自動巻きムーヴメント、“Spezimatic(スペツィマティック)”を完成させる。これは、従来の自動巻きムーヴメントよりも薄型化が図られており、防水ケースに納めることも可能だった。結果、69年にグラスヒュッテ初のダイバーズウオッチ“Spezimatic Typ RP TS200”が生まれたのである。なお当時、200mという優れた防水性を誇っていた

人気を博したSeaQはラインナップをいっそう拡充。2022年にはSeaQでは初となるフライバッククロノグラフムーヴメントを採用する“SeaQ クロノグラフ”が登場したのだ。

搭載する自動巻きキャリバー37-23はパノラマデイト、シリコン製ヒゲゼンマイ、70時間のパワーリーザーブと非常に優れたスペックを有するだけでなく、ムーヴメント全体に熟練職人の手作業による入念な装飾が施され、優れた美観をも両立。SeaQの次なるステップを示したモデルと言える。

グラスヒュッテ・オリジナルの新たな核である“SeaQ”初となるクロノグラフモデル
(画像=『Watch LIFE NEWS』より 引用)

■Ref.1-37-23-02-81-33。SSケース、ラバーストラップ。ケース径43.2mm。30気圧防水。自動巻き(Cal.37-23)。188万1000円

グラスヒュッテ・オリジナルの新たな核である“SeaQ”初となるクロノグラフモデル
(画像=『Watch LIFE NEWS』より 引用)

SeaQでは初となるフライバック・クロノグラフムーヴメントのCal.37-23。優れた耐久性と精度、操作性を兼ね備え、パワーリザーブは70時間を超える。またシリコン製ヒゲゼンマイを採用しており、これにより耐磁性も大きく強化された。なおSeaQシリーズではダイバーズウオッチに適用されるISO 6425およびDIN 8306に準拠するための厳格なテストが課せられており、もちろん本作も同様の厳格なテストをクリアしている

【問い合わせ先】グラスヒュッテ・オリジナル ブティック銀座TEL:03-6254-7266

提供元・Watch LIFE NEWS

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