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伊藤忠商事、AIのIdeinと資本業務提携 ファミマで実証の顧客分析技術を拡販
(画像=ファミリーマート店舗では、デジタルサイネージとAIカメラで広告効果測定を行っている、『DCSオンライン』より 引用)

伊藤忠商事は12月23日、AI(人工知能)スタートアップのIdein(イデイン、東京都千代田区)と資本業務提携すると発表した。両社がファミリーマートで実証してきたAIを活用した顧客分析技術を食品スーパーやドラッグストアのほか、小売業以外の業態にも展開していく。

イデインは安価な小型コンピュータである「Raspberry Pi(ラズベリー・パイ)」を使って、IoTネットワークのエッジ(末端)でAIによる解析を行う技術に強みを持つ。2020年には、その技術を生かしてAIとIoTを組み合わせた消費者行動分析基盤「Actcast(アクトキャスト)」を開発、これまで大手小売業や通信キャリア、鉄道会社などにサービスを提供してきた。

伊藤忠とイデインは、ファミリーマートの約3000店に設置されたデジタルサイネージ(電子看板)「FamilyMartVision(ファミリーマートビジョン)」で、アクトキャストを搭載したAIカメラによる広告効果測定を行っている。

両社は今後、ファミリーマートビジョンで実証してきたAIカメラによる顧客行動分析システムをパッケージ化し、流通業やサービス業、不動産業、製造業などに幅広く提供していくことを目指す。

提供元・DCSオンライン

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