新年のあいさつ
日本語の「良いお年を」に当たる言葉は、ドイツ語では「グーテン・ルッチュ(Guten Rutsch)」と言います。直訳すると「うまく滑ってね」という意味なのですが、実はこのRutschは、「滑る」という意味のドイツ語ではなく、イーディッシュ語(ドイツ語圏のユダヤ人の言葉)のロッシュ(Rosch)が語源とされています。この言葉は「始まり」という意味ですので、「グーテン・ルッチュ」は、元をたどれば「良い始まりを!」という意味だったのですね。
「あけましておめでとう」に関しては、ニューイヤーコンサートでウィーンフィルのメンバーが、「プロージット・ノイヤー!(Prosit Neujahr!)と言いますが、他にもオーストリア人同士は、「フローエス・ノイエス・ヤー(Frohes neues Jahr、喜ばしい新年を)」「アレス・グーテ・ツム・ノイエス・ヤー(Alles Gute zum neues Jahr、新年おめでとう)」という表現もよく使います。
まとめ
オーストリアの大晦日と新年の習慣やラッキーアイテムをご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
日本のお正月でも、鐘を鳴らしたり、おみくじで占いをしたり、縁起の良い物がたくさん登場したりすることを考えると、洋の東西を問わず、新年を良いものにするための伝統は、変わらないものですね。
文・写真・ひょろ/提供元・たびこふれ
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