「ビームス(BEAMS)」は、アートとカルチャーに関わる取り組みを束ねて発信していく新プロジェクト「ビームス カルチャート(BEAMS CULTUART)」を開始した。「ビームス」は、音楽フェスのプロデュースや「BEAMS T」「TOKYO CULTUART by BEAMS」といったアート関連のレーベルの運営、カシオが展開するライフスタイルグッズプロジェクト「G-SHOCK PRODUCTS」のプロデュースなど、ファッションの領域を超えて様々な分野での文化発信を得意としてきた。今回のプロジェクトでは、このような同社の背景やリソースを網羅的・横断的に活用することで新ジャンルや新規事業の開発を行うという。
同プロジェクトは、既に昨年12月17日から今年4月30日までの期間限定で海外ポップアップストア「BEAMS CULTUART Pop Up TSUTAYA BOOKSTORE 桃園藝文店」を開催している。 マンガやアニメを中心にポップカルチャーを対象としたプロジェクト「MANGART BEAMS」や「ART FOR EVERYDAY 」をテーマに掲げるTシャツ専門レーベル「BEAMS T」の出店、「ビームス ジャパンのお正月」といった企画など、日本の様々なカルチャーを発信するポップアップとなっている。

また、デジタルの領域にも事業を広げていく。web3.0(分散型のウェブサービスが主流となる次世代のインターネット環境)や、AI×バーチャルヒューマンを軸としたテクノロジーコンテンツを手がける1SECが運営する、日本初のファッションレーベル「1ブロック(1BLOCK)」とのコラボを果たした。「1ブロック」は、オークション形式で発売したバーチャルスニーカー「エア スモーク 1(AIR SMOKE 1)」が開始わずか9分、仮想通貨5イーサリアム(当時のレートで約140万)で落札されたことで話題になった。他にもこれまで「コーチ(COACH)」や漫画「刃牙」シリーズの「範馬刃牙」、ラッパーのJP THE WAVYとのコラボを発表している。今回の「ビームス カルチャート」とのコラボでは、「1ブロック」の3D NFTプロジェクト「MetaSamurai」が、コラボウェアを着用する。web3.0業界で使用される用語をカレッジロゴ調のグラフィックとして使用したTシャツやスウェット、フーディなどが展開される。

「ビームス カルチャート」では、ビームス創業当時から大切にしてきたライフスタイルやカルチャーの中でもリアルファッション以外の分野を強化し、カルチャーショップとして今後もグローバル展開の可能性を探っていくという。
文・大澤文/提供元・SEVENTIE TWO
【関連記事】
・「オニツカタイガー」からファッションと快適性の両面にこだわった新作シューズが登場
・「ニューバランス」から90年代のアウトドア小物に着想を得た限定カラーの「992」が登場
・「ザ・ノース・フェイス」が独自に開発した防水透湿素材を使用したコーチジャケットを発売
・「ミズノ」が高反発ソール素材を搭載したランニングシューズ「WAVE AERO 19」を発売
・「ナイキ」から環境に配慮したバスッケトボールシューズが誕生