これら(彼ら)に共通するのは、自身の欲求が良識や道徳を踏みつぶし、他人や社会に迷惑や危害を与えないよう自制できないことだ。道徳観念、良識、規範意識が低い、欠けているとしか見えない。駅での・駅員への暴力も、団塊世代以下の60過ぎの前期高齢者によるものが多いという。次の世代を導くべき年長者であるべき60歳から70歳前後「イマドキの年配の特徴は、自己中心的で自制できない」ことなのか。
子供たちや病者など弱者を護り、成長や回復を援ける人を教え導くべき立場の者が、道徳規範無く自ら「悪い手本」とは由々しきことではないか。筆者が子供の頃は小学生の「なりたい職業」の上位に総理大臣があったと記憶しているが、今その文字は無い。「息を吐くように嘘をつく」「ソンタクさせて人を牢屋に放り込み自殺させる」そんなものになりたいと子供たちは思わない、善悪判断しているのなら希望が持てる。
ロールモデル、見習うべき人間像という概念がある。国のトップや企業学校のトップそして年長者が、不道徳で規範に外れた恥ずべきことを平気で為す、それは私利私欲我欲ゆえのこと、そして志立て将来に夢膨らませる人たちが失望し去っていく。上に立つ者たちが、模範ではなく「悪い手本」。実に嘆かわしく悲しき、我が国、日本の現実ではないか。
失われた30年、特にアベノミクス10年は道徳規範までも失った10年と後世記憶されるのはまだしも、まるで「北斗の拳」の世界のように道徳規範など無い、大陸の国のように権力暴力だけが支配する世の中に、よもや我が国が落ちぶれて良いのか!?
規範意識、道徳と言わずとも自制は、この国ではもう失われたのだろうか。ドーハでのサッカーでは「ロッカールームが飛ぶ鳥跡を濁さず」と武士道の国として世界から称賛された、なのに我が国の指導者層は、如何であろうか。
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