ローソン「無印良品」約7000店舗に導入 緊急購買が中心のコンビニから転換 竹増社長のねらいは?
(画像=ローソンの「無印良品」売場、『食品新聞』より引用)

ローソンは、2020年6月から「無印良品」を導入する実験販売を行い22年5月から本格的に導入を開始し、現在、北海道・関東甲信越・近畿・中四国・九州・沖縄県の約7000店舗に導入。

「無印良品」の導入は、大変革実行委員会のプロジェクトの1つ「無印良品導入プロジェクト」で推進されている。

導入の狙いについて、取材に応じた竹増貞信社長は「全国の店舗に『無印良品』の商品を展開することで、津々浦々のお客さまのお役に立つ、新しい価値をお届けすることができると考えている。これまでのコンビニエンスストアでは日用品の需要は“緊急購買”が中心だったが、『無印良品』ブランドを活用して生活用品の新たな買い場として確立し日用品需要を“日常購買”へと変化させることも大きな目的」と説明する。

品揃え数は、店舗によって異なり、生活の基本となる加工食品・文具・化粧品・衣料品など約200品目を販売している。

販売は上々で「『無印良品』の導入店舗では、化粧品の売上高が導入前と比較し平均で約5割増加した。また『不揃いバウム』シリーズや『洗顔用泡立てネット』、文具などが販売好調で主に40代~50代の女性にご好評いただいている」という。

今後は良品計画と共同でのPB商品開発やサービスの開発などを行う。
「さらに地域の皆様のお役に立ち、地域活性化に貢献できる取り組みを拡大していく」と意欲をのぞかせる。 

導入店舗数23年中を目途に全国のローソン店舗に展開していく計画となっている。

なおローソンは、アフターコロナに必要とされるコンビニになるため、2020年10月に、12のプロジェクトと全社脱炭素活動からなるローソングループ大変革実行委員会を立ち上げ、商品・売場・SDGs・データ活用・収益力向上など様々な分野に関する施策を進めている。

提供元・食品新聞

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