8月21日(日)「マッスルゲート東京ベイ」が、浦安市文化会館にて行われた。ビキニ大学生の部と35歳未満158cmの部で優勝したのは、塩谷ジェシカ選手。今回の大会でバックポーズがうまくできなかったことや最終調整での反省を話し、「来年は出場したすべての大会で優勝したい」と意気込みを語った。
取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:中原義史
マッスルゲート東京ベイ
ビキニ大学生の部&35歳未満158㎝以下級
塩谷ジェシカ選手
――まずはトレーニングを始めたきっかけから教えてください。
「2014年から7年間摂食障害と闘っていました。2020年に克服したと同時に自宅で始めた筋トレに火がつき、もっと本格的にやりたいと思いジムに入会しました! 入会当初、体重は50kgでしたが、半年で10kg増量し、3月から半年で13kg減量して大会に挑みました」
――トレーニングをしていて良かったと感じることはありますか?
「運動不足解消はもちろん、日々にメリハリがつき、美味しいものを食べても罪悪感があまりなく、いいことずくめですね。自分の体型に自信が持てるようになって、笑顔も増えた気がします」
――トレーニングで辛かった経験などありますか。
「トレーニングをしてて目に見える結果はすぐにはついてこないことが辛い時期がありました。辛抱強く小さいことを積み重ねて、やっと少しの変化が見えるものなので、すぐに結果に現れないのがたまにしんどいです。トレーニング初期から自分の体型を記録し続けて、ひさしぶりに見てみると明らかに変化していることがわかり、やってることは無駄じゃなかったと思えます。辛抱強く自分を信じて継続しています」
――大学生活とトレーニングの両立はどうしていますか?
「普段は学生なので、基本は学校とアルバイトの後にジムに行っています。どうしても時間が取れない時は朝4時に起床して無理矢理にでもジムに行く時間を作っています」
――普段のトレーニングメニューはどのように行っていますか?
「PPL法(プッシュ系、プル系、脚)の三分割で、肩と上腕三頭筋、背中と上腕二頭筋、下半身に分けてトレーニングを行っています。姿勢が悪いので、狙った位置に入りにくいのが私の課題です。できるだけ基本的な姿勢、呼吸などを崩さないように意識してトレーニングしています。あと、携帯を見ないようにしています!」
――自慢の部位とそのトレーニングメニューはありますか?
「圧倒的に大腿四頭筋です。スクワットとレッグプレスで育てました!」
――普段から食事なども工夫していますか?
「PFCバランスはもちろんですが、心のバランスを崩さない食事を意識しています。オフは週5でマクロに従ったクリーンな食事、週末は家族や友人と好きなものを食べていいというルールのもとで食事を摂っています。減量末期に、追い込みすぎてカロリーを下げすぎた結果、全く体重が落ちず、伸び悩みました。ですが、少し心と身体に優しいメニュー(カーボを少し増やしたり、計算を緩くした)を取り入れた瞬間に、前より食べているのに体重が落ちました。その時に、数字だけではなく、心にストレスのない食事を摂ることが一番スムーズに減量できるのだなということに気がついたのです。そして減量だけでなく、バルク期でも同じように心に優しい食事をすることで、負担のない生活を送りたいなと思っています」
――初めての大会で困ったことや不安だったことはありますか?
「パンプアップと、それに伴う出番前の食事のとり方です。周りの選手の真似をしてパンプアップしていたので、正直これで合ってるのか分からなかったです。パンプ用の食材も、定番分からなかっあえずという感じで選び、摂取タイミングもなんとなくで摂っていたので、来年は綿密に計算して身体の反応を見たいです」
――今回の大会での反省点はありますか?
「反省点は、ポージングと最終調整です。バックポーズの肩甲骨の広が方が分からず、とても下手くそなので練習します。あとはウォーキングもぎこちないので、滑らかに歩けるようになりたいです。調整は、朝めちゃくちゃコンディションいいのに、出番直前に浮腫んでしまってカットが見えなかったことがすごく悔しかったので、自分に合った調整方法を見つけられたらいいです」
――今後の目標は?
「来年は出場したすべての大会で優勝したいです! 全国レベルの大会にも出場したいです。あとは、上半身の強化ですね」
――これから大会を目指す方へのアドバイスをお願いします。
「間違いなく、自分史上最高の自分に出会えます! そこにたどり着くためには辛いこともたくさんありますが、ステージから見る景色はきっと今までの努力が無駄じゃなかったと確信させてくれます」