PEライン節約術1:裏返す
ここからはスプールに巻いたラインを裏返して長く使う方法について解説していきたいと思います。ある程度使い込んだラインをもう1段階長く使うためのテクニックなのですが、寿命が来やすい先端のラインを一番下側に入れかえることで、ほとんど出番のなかった部分のラインを先端に持ってくることができ、新品同様の使用感を取り戻すことができるというものです。巻きかえの作業は複数台のリールを使用すると効率的ですので、ぜひ試してみてください。
このテクニックの注意点ですが、ラインがほとんどない状態で根掛かりした場合に、ダメージの蓄積した部分である一番手元からラインが切れてしまう場合があるという部分です。この点をしっかりと理解した上で活用して頂きたいテクニックになります。
PEライン節約術2:下巻きを有効活用
PEラインを使用する際に必ずといってもいいほど巻いてある下イト。残りのラインが少なくなった場合に、下巻きを多めに取ってその上からラインを巻くことで、実際に使用する部分をPEラインカバーすることができるというテクニックも紹介させて頂きたいと思います。
使用に伴いラインは痩せてきてしまうのですが、新たに下巻きを多めに巻くことで、スプールのライン痩せをカバーすることができます。スピニングリールの場合、スプール痩せという部分は飛距離に直結するので釣果を伸ばすという面でも有効です。また、イトふけなどで想定以上にラインが出た場合でもトラブルなく回収することができるという点も有効です。
注意点としては残りのPEラインが極端に少ない場合は使えないテクニックであることです。キャストの際に下巻きが数十mも引き出されるようであれば、トラブルが起こる前にラインを巻き直すことをオススメします。また、遠投先で根掛かりした場合に下巻きとPEラインの結束部分からラインブレイクする可能性があることも覚えておきましょう。
使い古したPEラインの有効活用術
最後に使い古したPEラインを有効に活用する方法をいくつか紹介したいと思います。まずはジギングのアシストフック作成です。筆者の場合はPEラインの0.8号前後を活用して自作のアシストフックを作成します。極端に太いPEラインでなければ使用可能ですし、アシストフック購入のコスト削減という意味でもオススメしたい方法です。
フロッグのチューニング
次にバス用、雷魚用フロッグのチューニングです。フロッグの皮ズレ防止にアイ部分を固定する際、PEラインが活躍します。
また、雷魚用フロッグの組み立ての際にもシンカーの固定や金具の補強などに使用できるため、PEラインは何かと便利なアイテムなのです。極端に細いラインでなければ大丈夫なので、使い古したPEラインもいざという時のために取っておくのもいいかもしれません。
ロッドのスレッドに使う
最後は破損したロッドの応急的なスレッドとして使う方法です。ガイドを固定するために巻いてある糸のことを「スレッド」と呼ぶのですが、スレッドを持っているアングラーは少ないかと思います。
ロッドのガイドが取れた時なんかはPEラインを巻いて固定し、その上から瞬間接着剤などを垂らすことで応急的な処置をする事ができます。PEの1号前後が最も使いやすいので、お守りがわりに車に積んでおくと良いでしょう。