車の屋根に設置する事が出来るルーフテントは、キャンプで普通とは違った宿泊の仕方をしたいといった場合はもちろんの事、いつ起こるか分からない災害時にも活躍してくれるアイテムです。今回は、そんなルーフテントでお勧めの製品をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
ルーフテントとは

ルーフテントとは、自動車の屋根部分に取り付けて使用できるタイプのテントの事です。ルーフトップテントという名前でも呼ばれ、一般的なドームテントなどとも比べて設営に手間がかかりません。
荷室にテントを積み込むことなく、直接自動車本体にテントを取り付ければそのまま使えますので、荷物自体の数を減らす事も出来ます。加えて、そのまま寝泊まりが可能なキャンピングカーを利用するより、導入コストも低いといった特徴があります。
昨今車中泊という言葉をよく聞きますが、ルーフテントを使った「車上泊」も、キャンプ場やVRパークなどで見かけるようになっています。車の上から眺める景色は、いつもと一味違う事でしょう。
ルーフテントの選び方

車の上に泊まる、というのは間違いなく非日常です。ただ、キャンプで使用する通常のテントにも居住快適性が求められるように、ルーフテントを使用する場合にも、シーンを想定した選び方をしっかり考慮してもらいたいのです。
選び方①取り付け可能かチェック

まず、テントが取り付け可能なモデルかをチェックしましょう。どれだけ中身が理想的であったとしても、ルーフテントとして車上で使用できないとなると本末転倒になってしまいます。基本的には、テントを取り付ける土台となるベースキャリアが必要です。
つまり取り付け可能かは、ルーフテントに適合しているベースキャリアがあり、それを車に取り付けられるのかを確認する事で分かるのです。
取り付ける事自体はセルフでも可能ではありますが、もし間違った取り付けをしてしまうととても危険です。もし少しでも不安があるのであれば、専門の業者もありますのでそちらに依頼するのも1つの手段です。
選び方②使用人数・種類

続いて、使用人数や種類についてです。例えばテント型というものがあり、通常のキャンプでも使用するような形をしています。4人家族でも十分利用できるスペースがあり、余裕がある分1人用でも問題なく使えます。
続いて、タワー型です。4つの柱を使ってテントを支える方式を取っているタイプで、広さに関しても確保されているのでファミリーでの使用にも向いています。全自動やダンパー、手動ハンドルなど種類も様々です。
シェル型と呼ばれているものもあります。名前通りシェル、つまり貝殻のような形状をしているのが特徴的で、ワンタッチでの開閉が可能で1人での設営も出来ますから、どちらかといえばソロキャンプ向けと言えます。
選び方③組み立て方

テントの組み立て方にも注目しましょう。タワー型の種類でも少し触れましたが、ルーフテントの組み立て方式は大きく分けると手動式とダンパー式があります。手動式は、ハンドルを回して文字通り手動で設営する方式です。
対してダンパー式は、テント内部に取り付けられているダンパーの圧力により、自動的に立ち上がって設営をしてくれるタイプになります。設営が自動で行われる分、手間と時間をかけることなくルーフテントが完成します。
選び方④耐水圧

屋外で使用する以上は、通常のテントと同じように耐水圧にも気を配りましょう。通常のキャンプで使用するテントとは異なり、車の上に取り付けて使用する関係上、雨の影響をダイレクトに受けてしまいます。
その為、テント自体が劣化してしまいやすいというデメリットを抱えています。だからこそ、通常のテント以上に耐水圧に気を配ってもらいたいのです。
小雨程度なら500㎜、普通の雨だと1,000~1,200㎜、激しく降る雨であれば1,500㎜程度となります。ルーフテントを使用するなら、劣化などの特性を考慮して1,500㎜以上の耐水圧があると安心できます。