2023年も、米政界に不確実性が吹き荒れそうな年始を迎えております。
2022年に行われた中間選挙で僅差ながら222対212で多数派を奪回した共和党から下院議長が選出される見通しながら、一部の共和党議員が議長候補のケビン・マッカーシー院内総務（カリフォルニア州）が議長就任を狙うものの、共和党議員が反旗を翻しているためです。
そもそも、ケビン・マッカーシー氏は2022年11月15日、共和党の下院議員団によって188対31で議長候補に選出されていました。しかし、議長候補としてマッカーシー氏に敗れたアンディ・ビックス議員（アリゾナ州）を含め保守強硬派の議員連盟”フリーダム・コーカス”に属する4人と、トランプ前大統領支持の1人から成る共和党議員が反発。マッカーシー氏が議長に選出されるには過半数の218票が必要なところ、造反は4人以下に抑えなければなりませんが、まもなく投票を開始するにあたって未だ過半数を獲得できていない、未曽有の事態を迎えています。
マッカーシー氏に造反する5人の議員は、以下の通り。
アンディ・ビッグス氏（アリゾナ州） ラルフ・ノーマン（サウスカロライナ州） ボブ・グッド（バージニア州） マット・ローゼンデール（モンタナ州） マット・ゲーツ（フロリダ州）
5人の他、ビッグス氏によれば20人ほどがマッカーシー氏の議長選出に批判的で、スコット・ペリー下院議員（ペンシルベニア州）を含むの9人の議員もマッカーシー氏の議長選出に疑問を呈した書簡に署名する有様です。
画像：ペリー議員、9人が署名した書簡をツイッターで公表
（出所：RepScottPerry/twitter）
