2006年にトリノで開催された「冬季オリンピック」。ここで体操競技出身の水野剣選手がスキー・フリースタイルに日本代表として出場。成績は奮わなかったものの、オリンピックにおいて日本人初の3回転4回ひねりを行い注目を集めた。そんな水野選手が昨年よりボディメイク競技であるメンズフィジークに出場。12月3日(土)に開催されたゴールドジムジャパンカップでは、マスターズ172㎝以下級6位に入賞。その後の一般168㎝以下級では予選突破はならなかったものの、充実した体幹部のバランスで印象を与えた。
「ボディメイク競技には昨年から挑戦しています。今年で2年目になりますが、スキー競技をやっていたときとは身体がまったく違います。スキー競技に取り組んでいた当時はその競技で必要な筋力を備えていましたが、現在はメンズフィジークに必要な、魅せる筋肉を鍛えています。筋肉のつくり方がぜんぜん違うので、苦労するところが多いと感じます」
水野選手は現在44歳。今まで筋肉美はユニフォームに包まれていたが、メンズフィジーク競技では、磨き上げた肉体美を遺憾なく発揮している。 「トレーニング内容が変わったこともありますが、今が一番身体が大きいです。でも、上を見ると良い身体の方々が多いので、私自身まだまだだなと思います。それでもマスターズで決勝に残れたことは嬉しかったです。また、今回は結果よりも自分自身がどれだけ楽しめるかということに重点を置いてきました」
なぜメンズフィジーク競技を始めたか、その理由については「最初は選手のリハビリのために、私の施設にトレーニング器具を揃えたのですが、指導しているだけではなく、私も何かしないといけないと思い始めました」と話す。
来年以降もメンズフィジーク競技に挑戦していくという、水野選手の活躍に注目したい。
取材:FITNESS LOVE編集部
提供元・FITNESS LOVE
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