お酒やおつまみ、スナック菓子が原因でポッチャリ体型の自動車部品メーカー勤務の佐藤寛明さん(31)は、奥さんの『結婚式までに痩せたい』という提案でダイエットを始めた。当時の体型は、身長168cmに対して体重が79kg、体脂肪率はなんと30%。そこから自宅の庭で自己流トレーニングを始めた佐藤さんの1年間のビフォーアフターを公開する。

【筋トレ ビフォーアフター】ジムに行かずにダイエットはできるのか?結婚式までに痩せたい嫁に誘われ筋トレを始めた結果
(画像=『FITNESS LOVE』より引用)

「毎週、お酒を飲み、おつまみやスナック菓子をむさぼっていました。嫁さんが『結婚式までに痩せたい』というので一緒にダイエットをすることにしました。大学まで硬式野球部に所属しましたが、トレーニングはとくに継続しておらずほぼ初心者で、栄養についても無知でした。嫁さんは2カ月で目標を達成しダイエットを終了しましたが私は続けました。まずはボディビルダーの食事をまねして、『ブロッコリーと鶏胸肉、プロテイン』のタンパク質を重視した食事に変えました。また、ベンチプレスやダンベルを購入して、YouTuberのトレーニング動画を見ながら自宅の庭でトレーニングをしていました」

ダイエット開始から3カ月後にケトジェニックダイエット(糖質制限)を試し、その2カ月後にローファットダイエット(3カ月間)に切り替えた。そして、その後の2カ月間は通常の食事に戻しながらも、炭水化物は浮腫みにくい芋やカボチャ、ライスケーキで調整。いろいろ試した結果、カロリーなどの“数字”にとらわれず、見た目で判断していくのが大事だと学んだという。

「ローファットダイエットを行ったときの、『脂質は控えてカロリーを基礎代謝を下回らない(基礎代謝+200kcal)くらい』がスムーズに絞れました。炭水化物はさつまいも、カボチャ、ライスケーキが一番(絞りの)効果を感じました。ケトジェニックからローファットに切り替えたタイミングは、ケトジェニックで体重が5%減ってきたあたりで停滞を感じたので、素人ですが、直感の判断で切り替えてみました。結果は、ケトジェニックで減量幅は大きかったのですが、脂肪だけでなく脱水したことも理由にありますので、それを除けばケトジェニックもローファットも除脂肪量は変わらないように感じました。どうしたら絞れるか、カロリーは下げれば良いものではなく、見た目で判断すれば良いことを学びました」

約1年間、自宅だけでダイエットをした結果、体重59.5kg、体脂肪率6%にまで減量。ジムに行かなくてもダイエットすることはできると証明した佐藤さんだが、知識がないまま自己流でのトレーニングや食事管理は危険にもなり得るので、初心者の方は特にトレーナーなど専門家にアドバイスをもらうことが大切だ。そして、知識をつけた上で自分に合ったやり方を試してみるのがいいだろう。

「現在も自宅の庭でトレーニングを行っていますが、月に1回行けるかいけないかの頻度で市営のジムに通っています。31歳なので内臓や代謝のことを考えて、なるべく脂肪をつけない食事を行っています。トレーニングは重量アップと筋肥大を目的にしていて、扱う重量を落とさないに気を付けています」

また、筋トレを始め身体が変わったことにより「すべての服が着れなくなってしまい困っています」とうれしい悩みを告白。内面も、筋トレを始めたことによりポジティブに変わったと話す。 「筋トレで始めてメンタルが強くなりました。コンプレックスだったものが解消されて気持ちが明るくなり、少し自信が持てるようになりました。日々の生活も余計なストレスがなく生活できています」

もともとは奥さんの提案で始めたダイエット。現在もトレーニングを続けている佐藤さんに対して奥さんの反応は「痩せたことに対しては認めていただいてますが、残念ながらそれ以上はございません……」と、期待以上の言葉はなかったという。それでも今年は初めてのコンテスト出場に挑戦すると決意した佐藤さんに、奥さんも応援してくれているという。奥さんの期待を背負いこれからも佐藤さんのトレーニングライフは続く。

取材:FITNESSLOVE編集部