中央アメリカに位置するコスタリカの北部、太平洋側に位置するオスティオナルと呼ばれる海岸は、世界でも非常に珍しいアリバダと呼ばれるウミガメの一斉大産卵を見ることのできる場所です。

わずか数キロの海岸全体が産卵にやってくるウミガメで埋め尽くされる光景は圧巻。世界で生じる未だに解明されていない不思議な自然現象の一つです。

目次
ウミガメがたくさんやってくるオスティオナルってどこに?行き方は?
いつ見れらるの?なんでそんなにたくさんウミガメがやってくるの?

ウミガメがたくさんやってくるオスティオナルってどこに?行き方は?

オスティオナルは、コスタリカ北部、太平洋側に面する小さな海岸のある町です。

首都サンホセからのアクセスは、バス、レンタカー、航空機、パッケージツアーという方法があります。また、コスタリカ北部にあるダニエル・オドゥベル・キロス国際空港(通称リベリア空港)からのアクセスも可能で、首都サンホセからよりも短時間で到着できます。

バスでの移動は、安いですが時間がかかるので、旅程に余裕のある方にオススメです。サンホセまたリベリアからの直通バスはないので、サンタクルーズという街でバスを乗り換え、オスティオナルに到着できます。所要時間は乗換時間を含まず約7〜8時間です。

レンタカーで首都サンホセからは約5時間、リベリアからは約3時間です。

航空機(小型機)での移動もあります。サンホセの空港からノサラというオスティオナルの隣町の空港へ1時間弱、リベリア空港からノサラ空港は約20〜30分で到着できます。価格は通常往復$200〜$300です。

オススメはサンホセ近郊、またはリベリ近郊の地元のツアー会社のプランに申し込み、パッケージになったツアーに参加することです。交通手段、食事、宿泊なども手配してくれます。自由に旅行するということが難しくなりますが、とても安心してウミガメを見に行くことができます。

いつ見れらるの?なんでそんなにたくさんウミガメがやってくるの?

【コスタリカ】大自然の不思議!ウミガメの一斉大産卵アリバダと子ガメの孵化観察ツアー
(画像=『たびこふれ』より 引用)

ウミガメの産卵自体は毎晩見ることができます。毎晩、数匹は産卵にやってきます。

ただ、たくさんのウミガメたちが一斉に産卵しにやってくるアリバダの現象が見られるのは、年に数回です。そして、アリバダにも規模があり、2・3日の期間、毎晩数百匹のウミガメたちが産卵しにやってくる時もあれば、一週間前後の期間、毎晩1万匹以上のウミガメの産卵しにやってくる時もあります。雨季のシーズンに入る毎年9月10月は大規模なアリバダが生じる確率が非常に高いです。

なぜウミガメたちがこのオスティオナルの海岸にたくさん、しかも同時に産卵しにやってくるのかは未だに解明されていない不思議な自然現象です。

【コスタリカ】大自然の不思議!ウミガメの一斉大産卵アリバダと子ガメの孵化観察ツアー
(画像=『たびこふれ』より 引用)

ウミガメは非常に臆病な生き物で、危険を感じると砂浜に上陸するのをやめたり、また上陸しても産卵せずにすぐに海に戻ってしまいます。ウミガメがこの海岸を選んでいるのは、自然がそのまま残されている安全な場所、安心して産卵できる場所だと感じているからです。そのために、コスタリカの政府や環境局、自然保護団体、地元の人たちは、その貴重な自然を保護し、自然と共存しながら生活しています。このオスティオナルの町では、ウミガメは家族の一員とされています。